桐生夢小説

□別れ
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芽「それじゃあ・・・遥ちゃん、桐生さんお元気で!またいつか。」

遥「うん。芽依さんも元気でね!」

芽「うん!」

桐「芽依には世話になった。ありがとうな。」

芽「いえ。」

桐「落ち着いたら手紙でも書くよ。」

芽「メールでもいいんですよ?」

桐「メールなぁ。」

遥「おじさんは電話には出れるけど、メールはまだ覚えてないんだよね!」

桐「うっ。」

芽「え!そうなんですか!?」

桐「い、いいだろ別に。」

焦る桐生をみてふふふと笑う芽依。

芽「それじゃあ、お手紙待ってます。」

桐「あぁ。」

遥「私も書くからね!」

芽「うん。待ってる!」

桐「そうだ。」

芽「なんですか?」

桐「・・・真島の兄さんのこと頼んでもいいか?」

芽「え?」

桐「あの調子じゃ、喧嘩相手がいないからって家までついてきそうでな。」

遠くから手を振り走ってくる真島。

芽「あ、真島さん。」

桐「だから、芽依が嫌じゃなけりゃ喧嘩相手になってやってほしいんだ。」

芽「・・・わかりました!コテンパにしちゃいますから!」

桐「ふっ。頼んだぜ。」

桐生はタクシーの運転手に行き先を言い行ってしまった。

真「ハァ・・・ハァ。な、なんで止めといてくれへんねん!」

芽「真島さんが来るのが遅いんですよ。」

真「アホか!!俺は全力疾走やっちゅーねん!!」

芽「じゃあ、真島さんも歳とったって事ですね!」

真「おま!!言ってくれたなぁ!!」

芽「あはは!」

芽依は走って逃げる。

真「あ!待たんかボケぇ!!」

芽「足が速いっていうなら捕まえてみてくださいよー!」

真「望むところじゃ!!!」

真島は必死に芽依を追いかけた。

芽依は楽しそうに走っていった。
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