ゾロ夢小説 番外編

□悪夢
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ル「メシだぁぁ!!」

朝起きてすぐに叫ぶルフィ。

ウ「あー。もうそんな時間かぁ。」

ブ「ヨホホホ!朝からお元気ですねぇ!」

フ「少しは静かに起きて欲しいぜ。」

フランキーはいつも起きないゾロを起こそうとすると、姿はなかった。

フ「ん?ゾロの野郎どこいったんだ?」

ウ「え?」

すると、不寝番のチョッパーが部屋に入ってくる。

チョ「おい!みんな飯だぞ飯!」

ウ「なぁチョッパー。外にゾロいたか?」

チョ「え?どうだろう。俺ちょっと見てくる!」

チョッパーはゾロの匂いを辿った。

チョ「なんだ。こんな所で寝てたのか。」

船の後ろで寝転ぶゾロがいた。

ゾ「ん?なんだ飯か?」

チョ「お、起きてたのか!?」

ゾ「なんだよ。起きてたら悪いのか?」

チョ「い、いや。そういう訳じゃないけど、珍しいこともあるんだなぁって。」

するとルフィの声が食堂の方から聞こえる。

ル「おーい!チョッパー!ゾロー!早く来いよー!」

ゾ「ほら、早くいかねぇと怒られんぞ。」

チョ「お、おう。」

チョッパーは不思議に思いつつもゾロの後を追った。

フ「どこで寝てたんだよゾロ。」

ゾ「あ?何処だっていいだろ。」

みんなはいただきますとご飯を食べ始める。

ル「うめぇ!!サンジうめぇぞ!!」

サ「あたりめぇだろ。美味く作ってるんだよ。」

サンジがふとゾロを見ると、味噌汁にしか手をつけないのが見えた。

サ(・・・まぁ、今は許してやるか。)

スリラーバークで大怪我をしたゾロ。

起きていられるのも信じられない。

食欲がないのも無理はないとサンジは目をそらした。

ゾ「ご馳走さん。」

ナ「あんたまた食べてないじゃない。」

ゾ「腹一杯なんだよ。」

サ「あー。こいつ最近夜中につまみ食いしてんだよ。だから気にすることないって。」

もちろんそんな事はない。

ゾロはチラッとサンジを見るが、何も言わず食堂から出て行った。

ル「なにぃ!つまみ食いか!?それはダメだぞゾロ!!」

サ「お前がいうな!!」

ナ「つまみ食いねぇ。」





ゾ(っち。あいつ適当な事言いやがって。)

再び後ろの方で寝転がるゾロ。

ゆっくりと目を閉じた。








ゾ『ルフィ!!』

く『どうする。麦わらを見殺しにするか、お前がここで死ぬか。』

ゾ『やめろ!!ルフィに手を出すな!!』

く『ならば、お前が麦わらの苦痛を味わうがいい。』

ゾ『ぐああぁぁぁ!!!』








ゾ「はっ!!!」

ゾロは胸を押さえ荒い呼吸を整える。

ゾ(・・・また、あいつの夢か。)

ゾロは最近眠れていない。

眠るとスリラーバークでの出来事を思い出させるような夢を見てしまうからだ。

ゾ(・・・俺は、弱いな。)

グッと唇を噛み締める。

するとグラスに入った冷たい水が目の前に現れる。

サ「ほら、これ飲んだら落ち着くぞ。」

ゾ「・・・。」

ゾロは黙って受け取り飲みはじめた。

サ「あいつの夢見るのか?」

サンジはゾロから離れた所でタバコの煙を吐く。

ゾ「・・・。」

サ「話したくねぇなら別にかまわねえが、庇うこっちの身にもなってくれよな。」

ゾ「別に庇ってくれなんて頼んでねぇ。」

サ「はいはい、そら悪かったな。」

いつもなら大喧嘩をする2人だが、そのまま離れていった。
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