土方夢小説

□入れ替わり
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新「お、終わった・・・。」

プールはピカピカだった。

「いやぁ!3人とも良くやってくれたね!これでプール開きできそうだよ!」

神「もうへとへとネ。」

琴「疲れた・・・。」

「君たち頑張ってくれたし、ギャラ多めにしておいたよ!」

そういって、厚い封筒を新八に渡す。

新「い、いいんですか!?」

「いいよー!こんな可愛い子が掃除してくれたんだしね!」

琴(土方)を見てニッコリする。

神「可愛い子ってワタシアルか!?それなら酢こんぶ1年分・・・。」

そう言う神楽の前に立つ琴(土方)。

琴「あ、ありがとうございまーす!腐れ・・・銀時くんにはきつーく言っておきますね!」

「ははは!よろしく頼むよ!」

神「じゃあ、早速ご飯食べに行くアル!!」

新「はいはい。じゃあ、また何かあったら呼んでくださいね!」

3人は手を振り帰っていった。

「銀さんの為に仕事を手伝いに来るなんて、いい子を見つけたね。」

依頼主は優しく微笑んだ。







神「その金で琴ちゃんのご飯食べに行くアル!!」

新「そうだね!お腹も空いたし、食べに行こうか!」

わーいと喜ぶ神楽。

土「いらっしゃ・・・あっ!仕事終わったんだな!」

新「はい!」

神「お腹空いたネ!オムライス作ってよ琴ちゃん!」

新「僕もオムライス!」

琴「・・・同じのでいい。」

土「はいよ!任せとけ!」

約束通り男らしく話す土方(琴)。

出来上がったオムライスをガツガツ食べる3人。

新「ああ!もう!揺れないでくださいって!」

新八はメガネを外し机に置く。

土「あーあー。飯食べたいだろうに可哀想だな。」

神「ははは!いい気味ネ!!いつも私たちの給料払わないバチが当たったヨ!!」

わいわい盛り上がる。

そこにお客ではなさそうな人達が入ってくる。

「おーおー。鬼の副長様が本当に店番してるとは。」

新「じょ、攘夷志士!」

琴「っち!」

土「なんだ。客じゃないなら帰りな。」

「いいや、客だよ。土方十四郎の刺身でも貰おうかな!!」

そう言って斬りかかる。

琴(土方)は木刀を部屋に置いてきてしまって参戦する事は出来なかった。

しかし、心配はなさそうだ。

土「ふふ、刀なんて久しぶり。」

「く、くそっ!」

数人の攘夷志士を次々倒す土方(琴)。

「なんだ!?あの刀さばき!」

「報告と違うぞ!!」

「そ、そんな!打倒土方で修行してきたのに!!」

土「そんな事に向けて修行だなんて、甘いんだよ!!」

神「なんだか楽しそうアル。」

もぐもぐ食べながら言う神楽。

琴「まぁ、伝説の暁さんだからな。」

新「いつもの土方さんみたいですね。」

琴「あんなに生き生きして斬らないよ!?」

神「いいや、あんな顔してるアル。犯罪者の顔ネ。」

琴「お、俺は世のため人のためにだな!!」

新「はいはい、わかりましたよ。」

すると、退治し終わったのか返り血を浴びてニコニコ帰ってくる土方(琴)。

土「あースッキリした!」

琴「・・・俺は斬った後こんな顔しないよ!?」

新「いや、よくしてますよ。」

琴「・・・。」

じっと土方(琴)の顔を見る。

土「ん?」

琴「い、いや。なんでも・・・。」

神「琴ちゃん!おかわり!」

土「おう!沢山食ってくれ!」

そして次の日。

銀時とメガネ、土方と琴は自分の姿に戻った。

銀「神楽・・・昨日はよくも!!」

神「何言ってるアル!!家賃分のお金とっといただけでもありがたいと思えヨ!」

新「おはようございま・・・ちょ、ちょっと!朝から何で喧嘩してんの!」

銀「新八お前もだ!昨日はよくも!」

新「ちょ、待ってくださいよ!」

一枚の紙をピラっと懐から出す。

新「昨日は一日ご飯食べられなくて可哀想だからって、琴さんがさっきくれたんです。」

その紙は琴の店の食事券だった。

銀「おおおお!!」

新「だから機嫌なおしてくださいよ。」

銀「うおおおお!!」

銀時はものすごい勢いで琴の店へと向かう。

神「待つネ!!私も食べるアル!!」

新「あぁ!ちょっと!まだお店開いてないよ!」

3人は嬉しそうに琴の店へと向かった。
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