土方夢小説

□入れ替わり
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琴「銀時くーん!これ、たくさん貰ったから・・・あれ?どうしたの?定春ちゃん。」

定「ワンワンワン!!!」

必死に何かを伝えようとする定春。

琴「あれ?神楽ちゃんと新八くんは?」

床で寝ている銀時しかいないようだ。

琴「ねぇ、起きてよ。」

銀時を揺さぶる琴。

すると、目を開け琴を見た瞬間飛びつきギュッと抱きつく銀時。

琴「な、なに!?どうしたの!?」

銀「えへっへっへっ!」

琴「あ、朝から酔っ払ってるの?」

銀時を無理やり剥がす。

琴「ていうか、変な匂い・・・。」

銀時が眠る部屋へ行こうとする琴。

それを阻止する定春。

琴「どうしたの?さっきから何か変だよ?」

モフモフと頭を撫でる。

定「ワンワンワンワオーン!!」

琴「・・・。」

黙って銀時の方に振り返る。

銀「へっへっへ!」

琴「定春ちゃん、お手!」

銀時に向かって手を差し出すと、キラキラした目でお手をする。

琴「もしかして・・・入れ替わってる?」

そういった瞬間琴に抱きつく定春。

定「ワンワオーン!!」

琴「重っ・・・ほ、本当に?私のこと騙そうとしてない?」

ないないと首を振る。

琴「まぁ、確かに動きは人間ぽいけど。」

もう一回銀時の方を見る。

キラキラした目で何かを待っていた。

琴「ご飯食べる?」

銀「アオン!」

とりあえず、2人にご飯を作る。

ドックフードに不満そうな定春(銀時)。

琴「しょうがないでしょ。体は定春ちゃんなんだから。」

定「・・・ワン。」

琴「定春ちゃんはこっちね!」

炒飯を出す琴。

銀「・・・アオン。」

琴「あーあ!もう2人ともそんなわがまま言うなら、あげないから!!!」

2人のご飯を取り上げようとする。

定「クゥーン・・・。」

銀「アオ・・・。」

しょんぼりする定春と銀時。

琴「じゃあ、ちゃんと食べてね!」

すると二人はもぐもぐと食べていった。

すると意外といけたのかガツガツ食べる。

銀時(定春)の口の周りについたご飯粒を拭き取る。

琴「で?この臭いはなんなの?」

二人が食事に集中しているうちに襖を開ける琴。

琴「・・・これ。」

布団の上には、銀時がいつも着ているパジャマと汚物が置かれていた。

定「ワ、ワオーン!!ワンワン!!」

必死に寝室から琴を出す定春(銀時)。

琴「なるほど。これを見た二人に出ていかれたって事かしら。」

定「クゥーン・・・。」

琴「まぁ、これは・・・しょうがないわね。」

定「ワンワン!!ワオーン!」

定春の姿のはずなのに手際よく布団やパジャマを片づける。

琴「いい?定春ちゃん。お布団の上じゃおしっことかしちゃダメなのよ?」

銀「アォゥ・・・。」

しょんぼりする銀時(定春)の頭を撫でる琴。

琴「わかってくれたなら良かった。」

片付けが終わったのか定春(銀時)が寄ってくる。

定「ワン!」

琴「もうその体に慣れてる感じだね。」

定「ワンワン!!」

すると、銀時(定春)が琴に近づいてくる。

銀「へっへっへ!」

琴「何?お散歩行きたいの?」

銀「アォ!!」

琴「・・・仕方ないわね。」
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