土方夢小説

□気持ち
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琴「いらっしゃいませー!」

銀「よぉ。」

琴「あ、銀時くんいらっしゃい!」

銀「いちごパフェ頼むわ。」

琴「はーい!」

銀時はカウンター席につく。

琴「はい!どうぞー!」

銀「おお、悪いな。」

すると銀時は一つの包みをカウンターに置く。

銀「これ、お前にやる。」

琴「え?いいの?」

銀「あぁ、開けてみろよ。」

琴が包みを開けると中にあったのは木刀だった。

銀「護身用に持っとけ。」

琴「え。でも・・・。」

銀「いいんだよ。どうせ安もんだし。洞爺湖のメスバージョン洞まん・・・。」

琴「ごめんなさい、手が滑った。」

変なことを言う前に木刀を銀時が座るカウンターに突き刺す。

すると、一部始終みていた亜紀が横からヒソヒソと話しかける。

亜「銀さん、それって店長とお揃いって事ですよね?」

銀「あ?」

亜「へぇ・・・やっぱりそうなんだぁ。」

ニヤニヤしながら銀時を見る。

銀「な、なんだよ!」

亜「別になんでもありませーん!」

ふふふと笑いながら皿洗いを再開する。

琴「ありがとう銀時くん。」

銀「・・・あぁ。」

するとそこに桂とエリザベスがやってくる。

桂「お!銀時も来ていたか。」

銀「なんだヅラか。」

桂「ヅラじゃない!桂だ!!」

琴「小太郎くんいらっしゃい!」

桂「あぁ、暖かい茶をくれるか?エリザベスにもな。」

琴「はい!」

銀「なに、その化け物どこから茶飲むの?まさか、脱ぐの?中の人初公開しちゃうの?」

桂「失礼な!エリザベスにはちゃんと口があるだろう!」

琴「はい、どうぞ!」

桂「悪いな。」

エ『いただきます。』

するとエリザベスはじっと湯呑みを見つめる。

銀「ほらな。人前で茶なんか飲め」

すると、エリザベスの口から人間の手が出て来て湯呑みを引き込んだ。

銀「・・・。」

亜「ひっ・・・。」

琴「・・・。」

桂「・・・。」

しばらくすると空になった湯呑みが出てきた。

桂「・・・ほ、ほら。普通に飲めるではないか。」

銀「嘘つけ!!!今お前も見てただろ!!現実から目を背けるな!」

亜「か、変わったペットですね。」

琴「あはは・・・。」

すると、琴が腰にかける木刀に目をつける。

桂「ん?それは木刀か?」

琴「うん!銀時くんがくれたんだ!」

桂「そうか。銀時、やはり琴の事が昔から」

そう言う桂を無理やり外へ引きずり出す。

エ『あれ?』

琴「どうしたのかしら。」

そんな光景をニヤニヤしながら見る亜紀。




銀「おい!お前何を言おうとしてたんだ!」

桂「な、なんだいきなり!」

銀「何を言おうとしたんだって聞いてんだ!」

桂「む、昔から銀時は琴の事が好きだったのだろうと・・・。」

銀「俺が?」

桂「そ、そうだ。なんだ、気づいていなかったのか。」

着物を直し立ち上がる桂。

桂「昔から、琴の前の銀時は俺たちの前とは違った。周りはみんな気づいておったぞ。ただ、からかうと面倒だとみんなは黙っておったがな。」

銀「・・・。」

桂「おい、銀時。」

銀「パチンコ行ってくる。これ、払っといてくれ。」

いちごパフェの代金を桂に渡し歩いていく。

桂「・・・。」

桂は渡された小銭をなんとなくみる。

桂「おい!!銀時!!50円しかないではないか!!!」
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