土方夢小説
□真実
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新「あれ?今日もお休みだ。」
琴の店の前で止まる新八。
神「琴ちゃん体調悪いアルカ?」
銀「これで3日目か。」
すると、店員の亜紀が姿をあらわす。
新「あ!亜紀さん!琴さんはどうかしたんですか?」
亜「あ、万事屋さん。・・・店長、なんだか様子がおかしくて。」
新「え?」
亜「お店開ける前にどこか出かけるんですけど、開店ギリギリになって帰ってくるし。帰って来てもなんだか・・・目つきがいつもと違くて。」
銀「・・・。」
亜「そしたら、しばらくお店お休みにするって急に言われて。」
新「そう・・・なんですか。」
神「どうしちゃったんダロウ。琴ちゃん。」
銀「・・・まぁ、しばらくすりゃ戻ってくんだろ。そしたら、また力貸してやってくれや。」
亜「はい・・・。」
お辞儀をしてトボトボ歩く亜紀。
新「心配ですね・・・。あれ?銀さんどこに行くんですか?」
銀時は万事屋には戻らず、歩き出す。
銀「ちょっとパチンコ行ってくる。」
神「やりすぎんなヨー!私らの給料すったらタダじゃおかないアル!!」
銀「わーってるわーってる!」
手をひらひらと振る。
しかし、銀時はパチンコには寄らず路地裏へと入って行く。
しばらく路地裏を歩き続けると人影が見えてくる。
「ひ、ひぃ!!許してくれ!!」
そんな声が聞こえたので、息をひそめる。
「お前は・・・許さない!」
「ひぃ!!」
「母さんの恨み・・・覚悟しろ!」
そう言って刀を振り上げる。
その刀を木刀で受け止める銀時。
銀「あらあら、こんな真っ昼間から人殺しなんて。趣味が悪いね。」
その間に殺されかけた男性は逃げて行く。
「・・・。」
殺そうとした人物は刀をしまいどこかへ行こうとする。
その腕を銀時はぎゅっと掴む。
銀「待てよ、琴。」
その人物は身体がビクリとする。
銀「お前の本当の名前は重森 琴・・・だろ?」
そう言って頭に被っていた頭巾を掴み、奪い取る。
頭巾の下から現れたのは琴だった。