土方夢小説

□真実
1ページ/5ページ

新「あれ?今日もお休みだ。」

琴の店の前で止まる新八。

神「琴ちゃん体調悪いアルカ?」

銀「これで3日目か。」

すると、店員の亜紀が姿をあらわす。

新「あ!亜紀さん!琴さんはどうかしたんですか?」

亜「あ、万事屋さん。・・・店長、なんだか様子がおかしくて。」

新「え?」

亜「お店開ける前にどこか出かけるんですけど、開店ギリギリになって帰ってくるし。帰って来てもなんだか・・・目つきがいつもと違くて。」

銀「・・・。」

亜「そしたら、しばらくお店お休みにするって急に言われて。」

新「そう・・・なんですか。」

神「どうしちゃったんダロウ。琴ちゃん。」

銀「・・・まぁ、しばらくすりゃ戻ってくんだろ。そしたら、また力貸してやってくれや。」

亜「はい・・・。」

お辞儀をしてトボトボ歩く亜紀。

新「心配ですね・・・。あれ?銀さんどこに行くんですか?」

銀時は万事屋には戻らず、歩き出す。

銀「ちょっとパチンコ行ってくる。」

神「やりすぎんなヨー!私らの給料すったらタダじゃおかないアル!!」

銀「わーってるわーってる!」

手をひらひらと振る。

しかし、銀時はパチンコには寄らず路地裏へと入って行く。

しばらく路地裏を歩き続けると人影が見えてくる。

「ひ、ひぃ!!許してくれ!!」

そんな声が聞こえたので、息をひそめる。

「お前は・・・許さない!」

「ひぃ!!」

「母さんの恨み・・・覚悟しろ!」

そう言って刀を振り上げる。

その刀を木刀で受け止める銀時。

銀「あらあら、こんな真っ昼間から人殺しなんて。趣味が悪いね。」

その間に殺されかけた男性は逃げて行く。

「・・・。」

殺そうとした人物は刀をしまいどこかへ行こうとする。

その腕を銀時はぎゅっと掴む。

銀「待てよ、琴。」

その人物は身体がビクリとする。

銀「お前の本当の名前は重森 琴・・・だろ?」

そう言って頭に被っていた頭巾を掴み、奪い取る。

頭巾の下から現れたのは琴だった。
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ