土方夢小説

□暁
4ページ/4ページ

夕方に銀時達が琴の店にやってくる。

銀「ただいま。」

琴「あっ!銀さ・・・その怪我!!みんな大丈夫なの!?」

新「ええ!もう大丈夫です!」

神「それより腹減ったネ!何か食べさせてよ琴ちゃん!」

琴「・・・わかった!今日はご馳走しちゃうから!」

神「わーい!」

厨房で調理する琴をみて話し出す新八。

新「銀さん。やっぱり銀さんの言う琴さんとは違う人なんじゃないですか?」

銀「・・・そうかもな。」

そう言いながらも琴が気になる銀時。

琴「はい!召し上がれ!」

3人前のオムライスを持ってくる。

神「やったー!オムライスネ!!」

すると、着物の袖から傷が見えた。

銀「お前、その怪我どうした。」

琴「え?」

慌てて隠す琴。

琴「ちょっと、酔っ払って・・・転んじゃって。」

店「そうそう!そんで朝まで外で寝ちゃったって!」

奥から出てくる店員。

琴「ちょっと、亜紀ちゃん!」

亜「いいじゃないですかー!本当のことなんだからー!」

琴「そりゃ・・・そうだけど。」

新「でも、誰にも襲われなくてよかったですね!」

神「襲うとか・・キモいんだよ軟弱メガネ。」

新「なっ!心配しただけでしょ!」

琴「ま、まぁまぁ。とりあえず冷めないうちに食べちゃってよ!」

神「そうネ!!いただきまーす!!」

新「いただきまーす!」

銀「・・・いただきます。」

銀時達はオムライスを食べ終わり、店を出る。

神「あー、美味しかったネ!」

すると銀時はお登勢の店へ入る。

新「銀さん。一応怪我人なんだから、あんまり飲み過ぎないでくださいよ?」

銀「わかってるわかってる。」

登「お!帰ってきたかあんた達。どうやら、派手にやったようだね。」

3人の怪我を見て言う。

銀「まあな。」

キャサリンが銀時の前に酒を置く。

キャ「お登勢さんからダヨ。有り難く思いな。」

銀「おっ!いいのか?」

登「ああ、好きなだけ飲みな。」

た「お二人にはジュースを。」

神「じゃあ私りんごジュースがいいネ!!」

新「ありがとうございます!」

3人は乾杯をしてしばらく盛り上がる。

疲れていたのか、新八と神楽は机で寝てしまった。

銀「そういやぁよ。」

登「ん?」

銀「昨日、琴が飲みにきたか?」

登「・・・あぁ、飲みにきたよ。途中で帰っちゃったけどね。」

銀「途中で?」

登「あぁ、飲み過ぎたからってね。外をフラフラと歩いて行ったよ。」

銀「そうか・・・。」

登「でも、あの時のあの子の目が気になってね。」

銀「目?」

登「なんだか・・・何人も殺してきた侍のような。そんな目をしていたよ。」

銀「・・・。」

登「まぁ、目が据わっていただけかもしれないけどね。」

銀「そうか・・・ババア。もう一杯くれ。」

登「あんた、タダ酒だからって何杯飲む気だい?」

そう言いながらも嬉しそうに酒を注ぐお登勢。

その酒をぐいっと飲み干した。
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ