真田夢小説(ハム子)★完結★

□恋
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屋久島から帰り、いつもの寮へと帰ってきた。

いつもの学園生活に戻る。

廊下を歩いていると真田がやってきた。

真「主人か、偶然だな。そうだ、ちょっと付き合ってくれないか?」

公「え?いいですけど。」

小豆あらいという店に入りたいようだ。

真「人気だと聞いてな・・・こ、ここは男が入ってもいいのか?」

公「全然OKですよ!」

真「そ、そうか。じゃあ、行くぞ。」

2人は仲良く甘いものを食べた。

真「甘かったな。」

公「え?甘いの嫌いなんですか?」

真「あ、いや。甘いものは別に苦手というほどじゃないんだが。あまり食べたことないから驚いただけだ。」

そう言って頬を染める。

真「そ、それに。お前が甘いもの好きそうだから。」

公「えっ。」

甘いものが食べたいと言った言葉をおぼえていてくれたようだ。

公「先輩・・・覚えててくれたんですか?」

真「・・・あぁ。」

するとそこに真田のファンたちがやってくる。

「えー!またここで会っちゃうなんてユッコ幸せかもー!」

公子を睨みつけて言う。 

「てか、伊織の彼女じゃん。」

「マジ男あさんなって感じ。」

公「え?私、順平の彼女なんかじゃ・・・。」

「はぁ?アンタに聞いてないし。」

真「・・・。」

真田はじっとファンたちを見る。

真「みて分かる通り俺は今、主人とここに来てる。用なら今度にしてくれ。行くぞ主人。」

公子の手を引く真田。

公「せ、先輩っ!」

公子の心臓はどきどきと激しく動いた。

「ちょまっ!」

「先輩ー!」

手を繋いだまま、どんどん進む。

公「せ、先輩どこまで行くんですか?」

真田は返事をしない。

寮の前まで来てしまった。

スッと手を離す真田。

真「す、すまない・・・手、痛くなかったか?」

公「え、あ・・・はい。」

真「さっきの・・・悪かったな。」

公「そんな、先輩のせいじゃないですよ。」

真「そう言ってくれると嬉しい。」

真田は優しく微笑む。

真「今日は楽しかった。その・・・たまにはいいな、甘いものも。」

公「そ、そうですね。」

公子はドキドキが収まらない。

恋をしてしまったのだろうか。

真「そういえば料理部に入ってるんじゃなかったか?」

公「あ、はい。風花に誘われて・・・。」

真「こ、今度・・・気が向いたら作ってくれないか?」

公「え?」

真「・・・ホットケーキがいいな。」

公「・・・ふふっ!いいですよ!」

真「・・・柄じゃないと思うかもしれないが、好きなんだ。」

公「そんなこと思いませんよ!フッワフワの美味しいやつ作ってあげますね!」

真「あぁ。よろしく頼んだ。」

そんな2人を後ろから見る3人がいた。

ゆ「なにあれ、すごく入りづらいんだけど。」

順「お!真田さんついにゲットか?!」

風「え?もしかして真田先輩って公子ちゃんのこと・・・。」

順「あ・・・やべっ。」

ゆ「てか、そんなの言わなくてもなんとなくわかってたけどね。」

風「そうなの?」

ゆ「だって先輩わかりやすいじゃん。」

風「確かに公子ちゃんと喋ってる時楽しそうだもんね。」

順「で、俺たちいつ帰れるの?」

ゆ「もう少し待ってあげようよ。」

風「そうだね。」

3人は静かに見守った。

真「そ、その・・・順平と付き合ってるってのは・・・本当か?」

公「え?」

真「いや・・・それなら俺と2人で出かけるっていうのは・・・。」

公「・・・付き合ってません!その・・・先輩には勘違いして欲しくないです!」

顔を赤くして言う公子に、真田も顔を赤くする。

真「そ、そうか・・・。」

静まり返る2人。

順「ハ・・・ハクショーン!」

ゆ「馬鹿、順平!」

順「ご、ごめん。鼻ん中に何か入って・・・ハークショイ!!」

公「あ、あれ?いつの間に!?」

真「お、お前ら!そんなところでなにしてる!」

風「あ、いや・・・そのぉ。」

ゆ「い、今来たところですよ!ね?」

風「え?!う、うん!」

順「じゃ、じゃあ俺たちはこれで・・・。」

3人は急いで寮に入っていった。

公「・・・私たちも帰りましょうか。」

真「そ、そうだな。」

2人も中に入っていった。
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