真田夢小説(ハム子)★完結★
□友情
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病院の医者からOKが出た真田は嬉しそうだ。
ゆ「先輩、全快したそうですね!」
順「おめでとうっす!」
真「復帰メニューが山積みだ。丸一月サボってたわけだからな。」
公「でも、あんまり無理はダメですよ。」
真「・・・あぁ。」
桐「なんだ、明彦が素直に言うことを聞くなんて珍しいな。」
真「なっ!お、お前達がいつもうるさいから・・・その、こう言えば終わると思ってな。」
桐「・・・そうか、それは悪かったな。だが、みんなはお前を心配して・・・。」
真「わ、わかってる!皆まで言うな!」
公「ふふっ!」
真「・・・そういえば、新たなペルソナ使いを見つけたんだ。」
順「お!新戦力って事っすか?もしかして女子とか!?」
真「女子だ、うちの高等部2年のな。山岸風花、3人とも知ってるか?」
ゆ「山岸?・・・あぁ、確かE組の。なんか体が弱いとかで学校ではあんま見ないような。」
真「俺たちの居た病院へ来てたらしい。それで適性が見つかった。しかし、素養があっても体がそれじゃ、戦いは無理かもな。」
順「ええ、もう諦めちゃうんすか!?せっかく俺が手取り足取り個人レッスンとか・・・。」
女子の見る目が痛い。
公「発想がおっさんだね。」
ゆ「あははっ!やだ、私もたまに思うー!」
順「うおっ!ひでー!ぼくちんピチピチのティーンなの!ナウなヤングなの!!」
ゆ「・・・さむっ。」
女子達の順平を見る目はどんどん冷たくなった。
そして数日後、試験の結果が張り出されていた。
公「・・・やったー!学年1位だー!」
ゆ「うっそー!」
順「え!?マジかよ!!嘘だろ?冗談だろ?」
公「ほら!ここここ!」
1位の自分の名前を指差す。
周りのみんなの注目も浴びた。
順「お前って確か・・・テニス部に生徒会に保健委員もやってたよな?」
公「え?うん。」
順「それに帰ったらタルタロスが待ってるってのに・・・いつ勉強したの!?」
公「うーん。寝る前とか・・・タルタロスに行かない日は結構してたかなー。」
順「うわ・・・真面目か!」
ゆ「でもすごーい!ねぇ、今度勉強教えてよ!」
公「うん!いいよー!」
3人は教室に帰ろうとすると、誰かに足を引っ掛けられる公子。
公「イテッ!」
盛大にこけてしまった。
順「お、おい。大丈夫か?」
公「いてて。だ、大丈夫。」
ゆ「・・・ちょっと!今誰か足引っ掛けたでしょ!」
静まり返る廊下。
公「ゆかり、いいから!」
ゆ「でも!」
公「私が浮かれてちゃんと下見てなかったからさ!ほら、早く行こう!」
ゆ「・・・うん。」
後ろには、そんな3人を睨みつける女子達がいた。
ゆ「なんで言ってやらなかったのよ!」
公「言ったって出てこないよー。それなら相手しないほうがいいって。」
ゆ「・・・あー!なんかイライラしてきた!」
順「やっぱり真田さんのファンの子達、まだ目つけてんのかなー。」
ゆ「私だって真田先輩と話してるのになんで公子だけなのよ!それっていじめじゃん!」
順「転校生だから目立つんじゃねーの?まぁ、次何かされたら俺っちに言えよ?ドーンと言ってやるからさ!」
公「うん、ありがとう。」
先生が教室に入ってきたのでみんなは席についた。