クラウド夢小説★完結★
□クラウド
1ページ/9ページ
奥へ進んでいくとあたり一面真っ白になる。
ティ「何これ!」
ク「落ち着くんだティファ。セフィロスが近くにいるんだ。何が起こっても不思議じゃない。」
ラ「あっ・・・。」
進んでいった先にはニブルヘイムの景色が広がっていた。
ク「セフィロスが幻覚を見せているんだな。俺たちを混乱させようとしているようだ。」
ティ「・・・あっ!」
ティファが指差す方を見ると、そこにいたのはセフィロスだった。
セ『さぁ、行こうか。』
ティ「やめてセフィロス・・・。」
ラ「・・・。」
そこにいるはずのクラウドはおらず、いるのはラナとザックス、そして神羅兵だった。
ク「くだらない・・・。」
パッと消えてしまうセフィロス達。
すると再び周りは白くなっていった。
ティ「もうやめて!」
次に現れたのはニブルヘイムが炎に包まれた映像のようだ。
ク「どうせ、神羅屋敷から出てくるのは俺じゃないんだろ?」
その言葉の通り、出てきたのはラナとザックスだった。
ク「ほらな。」
ラ「・・・クラウド。」
ク「大丈夫だラナ。俺の記憶は何も変っちゃいない。」
ラ「・・・。」
ク「セフィロス聞こえているんだろ!お前が言いたい事はわかった!5年前、ニブルヘイム・・・そこに俺はいなかった。お前はそう言いたいんだろ?」
すると目の前にセフィロスが現れる。
セ「理解してもらえたようだな。」
ラ「・・・違う!!クラウドは・・・ここにいたわ!」
ク「あぁそうだ。俺たちの記憶は俺たちのものだ。」
ラ「・・・。」
セ「お前は人形・・・心など持たない。痛みなど感じない・・・そんなお前の記憶にどれほどの意味がある?」
ティ「セフィロス・・・やめてよ。」
セ「私が見せた世界が真実の過去。幻想を作り出したのは・・・お前だ。理解できたかな?」
ク「理解する気なんかない・・・が一つ聞きたい。何故こんなことをする。」
セ「クックック。お前には本来の自分を取り戻してもらいたいのだ。そして、いつかそうしたように黒マテリアを私に・・・。」
ラナは剣を構えセフィロスを斬ろうとする。
ク「ラナ!よせ!」
セ「クックック。」
セフィロスはラナをはじき返す。
セ「役立たずは黙って見ておけ。クラウドが壊れるさまを。」
ラ「くっ。」
ティファはラナに駆け寄る。
ティ「大丈夫?」
ラ「うん。」
セ「それにしても失敗作だと思われたお前が一番役に立つとは・・・宝条が知ったら悔しがるだろうな。」
ク「宝条!?俺となんの関係がある!」
セ「お前は5年前・・・ニブルヘイムが炎に包まれたその後に、宝条の手で創り出されたのだ。」
ク「創り出された?」
セ「セフィロス・コピーインコンプリート。ナンバリング無し。それがお前の真実。」
ティ「ダメよクラウド。耳を塞ぐの!目を閉じるの!」
ク「どうしたんだティファ。俺は全然気にしてない。」
ラ「クラウド・・・あなたは創り出されてなんかない。私、知ってる!クラウドはクラウドなんだから!」
ク「あぁ、わかってるさ。」
セ「ラナ・・・お前やクラウドが創り出されていないという証拠はあるのか?」
ラ「え?」
セ「お前のその記憶はどこから始まっている。」
ラ「・・・。」
セ「私に斬られた後、何故あそこにいたのか説明できるのか?」
ラ「どうせあの変態野郎が連れてきたんでしょ!」
セ「クックック。つまりわからないってことだな。」
ラ「それはっ・・・。」
ク「・・・なんの話をしているんだ。」
今度はティファの前に立つセフィロス。