クラウド夢小説★完結★

□クラウド
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奥へ進んでいくとあたり一面真っ白になる。

ティ「何これ!」

ク「落ち着くんだティファ。セフィロスが近くにいるんだ。何が起こっても不思議じゃない。」

ラ「あっ・・・。」

進んでいった先にはニブルヘイムの景色が広がっていた。

ク「セフィロスが幻覚を見せているんだな。俺たちを混乱させようとしているようだ。」

ティ「・・・あっ!」

ティファが指差す方を見ると、そこにいたのはセフィロスだった。

セ『さぁ、行こうか。』

ティ「やめてセフィロス・・・。」

ラ「・・・。」

そこにいるはずのクラウドはおらず、いるのはラナとザックス、そして神羅兵だった。

ク「くだらない・・・。」

パッと消えてしまうセフィロス達。

すると再び周りは白くなっていった。

ティ「もうやめて!」

次に現れたのはニブルヘイムが炎に包まれた映像のようだ。

ク「どうせ、神羅屋敷から出てくるのは俺じゃないんだろ?」

その言葉の通り、出てきたのはラナとザックスだった。

ク「ほらな。」

ラ「・・・クラウド。」

ク「大丈夫だラナ。俺の記憶は何も変っちゃいない。」

ラ「・・・。」

ク「セフィロス聞こえているんだろ!お前が言いたい事はわかった!5年前、ニブルヘイム・・・そこに俺はいなかった。お前はそう言いたいんだろ?」

すると目の前にセフィロスが現れる。

セ「理解してもらえたようだな。」

ラ「・・・違う!!クラウドは・・・ここにいたわ!」

ク「あぁそうだ。俺たちの記憶は俺たちのものだ。」

ラ「・・・。」

セ「お前は人形・・・心など持たない。痛みなど感じない・・・そんなお前の記憶にどれほどの意味がある?」

ティ「セフィロス・・・やめてよ。」

セ「私が見せた世界が真実の過去。幻想を作り出したのは・・・お前だ。理解できたかな?」

ク「理解する気なんかない・・・が一つ聞きたい。何故こんなことをする。」

セ「クックック。お前には本来の自分を取り戻してもらいたいのだ。そして、いつかそうしたように黒マテリアを私に・・・。」

ラナは剣を構えセフィロスを斬ろうとする。

ク「ラナ!よせ!」

セ「クックック。」

セフィロスはラナをはじき返す。

セ「役立たずは黙って見ておけ。クラウドが壊れるさまを。」

ラ「くっ。」

ティファはラナに駆け寄る。

ティ「大丈夫?」

ラ「うん。」

セ「それにしても失敗作だと思われたお前が一番役に立つとは・・・宝条が知ったら悔しがるだろうな。」

ク「宝条!?俺となんの関係がある!」

セ「お前は5年前・・・ニブルヘイムが炎に包まれたその後に、宝条の手で創り出されたのだ。」

ク「創り出された?」

セ「セフィロス・コピーインコンプリート。ナンバリング無し。それがお前の真実。」

ティ「ダメよクラウド。耳を塞ぐの!目を閉じるの!」

ク「どうしたんだティファ。俺は全然気にしてない。」

ラ「クラウド・・・あなたは創り出されてなんかない。私、知ってる!クラウドはクラウドなんだから!」

ク「あぁ、わかってるさ。」

セ「ラナ・・・お前やクラウドが創り出されていないという証拠はあるのか?」

ラ「え?」

セ「お前のその記憶はどこから始まっている。」

ラ「・・・。」

セ「私に斬られた後、何故あそこにいたのか説明できるのか?」

ラ「どうせあの変態野郎が連れてきたんでしょ!」

セ「クックック。つまりわからないってことだな。」

ラ「それはっ・・・。」

ク「・・・なんの話をしているんだ。」

今度はティファの前に立つセフィロス。
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