クラウド夢小説★完結★

□記憶
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ラ「ううう・・・あぁぁ。」



ここはどこ。



ラ「うっ!!」



頭痛がする。



「ちょっと、あなた・・・大丈夫?」

ラ「うううう。」

「やめとけ、魔晄中毒だろ。何言っても通じやしないさ。」



魔晄中毒?



ラ「リユ・・・ニオン・・・。」

ラナはゆっくり動き出し、黒いフードがふわりと外れる。

「ほらみろ、目の色を。」

ラナの目は綺麗な目をしていた。

「・・・でも。」

「いいから行くぞ。」



待って!行かないで!

しかし体は動かない。


ラ「ク・・・ラウド・・・。」

ラナはその場に倒れる。

ラ「ザック・・・ス。」






みんな・・・どこ?




みんなって・・・誰?




私は・・・誰?






すると目の前に男が現れる。

ラ「セフィ・・・ロス・・・。」

セフィロスは真っ直ぐ歩いていく。

それを目で追うと、ドカーンと大きな爆発が起きる。

「きゃー!!!」

「なんだ!」

「壱番魔晄炉が爆発したんだ!!」

ラ「うううぅ。」

みんなは必死に逃げる。

倒れるラナに誰も見向きもしない。

「うわぁぁ!!」

「逃げろー!」


待って・・・助けて。

ラナは倒れながら、手と足を使ってなんとか動こうとする。

しかし、なかなか前に進めない。

すると横の家がガラガラと崩れ始めた。

そして、大きく崩れた瓦礫がラナの上に降ってきた。

ラ「うううっ。」

体は動かない。

ラ「た・・・すけ・・・。」

すると、誰かがラナを担ぎ瓦礫を避けていく。

安全な場所まで移動すると、男はラナを下ろした。

「大丈夫か?」

その声に顔を上げると、自分と同じ目の色をした男が心配そうにこちらを見ていた。

ラ「うううぁぁ!」

頭痛が激しくなる。

「おい・・・しっかりしろ!」

ラ「クラ・・・ウド・・・。」

「えっ?」

ラ「ク・・・ラウド。」

「・・・うっ!!」

その男も頭を抱える。

「・・・ラナ?」

ラ「・・・うあぁ。」

聞いたことある声。

「・・・ラナだろ!?なんでこんなところに!」

ラ「・・・うううっ。」

「とりあえずここは危ない。俺と一緒に来い。」

男はラナを背負い、運んでいった。
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