ゾロ夢小説
□リトルガーデン
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しばらく船は安定した海を進んでいく。
ゾ「なぁ。」
つ「ん?なに?」
ゾ「お前・・・。」
言いにくそうなゾロを見てつぐみははっとする。
つ「あ!世界政府にどうのこうのってやつ?気にしてないから大丈夫大丈夫!」
ゾ「・・・それもそうだが。」
つ「それじゃない?」
ゾ「お前・・・ウイスキーピークの時のこと、どこまで記憶あるんだ。」
つ「え?・・・えっと。みんなが酔いつぶれたと思ったから、外に出てバロックワークスを倒そうと思ったら・・・ゾロが起きてて。」
ゾ「・・・。」
つ「それで、ゾロが起きてるならいいかと思って・・・。そんでお酒飲んでて・・・。」
ゾ「・・・その後は?」
つ「えっと。ゾロが勝ってるの見て・・・。」
ゾ「・・・。」
つ「そっから記憶ないや!」
その言葉にゾロはブスッとする。
つ「え、私何か酷いことした!?」
ゾ「別に・・・。」
つ「顔が別にって顔じゃないー!」
その時サンジがやってくる。
サ「つぐみちゃん!俺のスペシャルドリンクお持ちしました!!」
つ「あ、ありがとう・・・。」
サ「ほらよ。てめぇの分だ。」
ゾ「ふん。」
ゾロは黙って受け取り一気に飲み干す。
サ「おい。お前つぐみちゃんを困らせてんじゃねえよ!」
ゾ「うるせえな。俺はなにもしてねぇ!」
サ「じゃあなんで、つぐみちゃんはこんな困った顔してるんだ!!」
つ「サ、サンジいいから!」
ゾ「困ってるのは俺の方だ!!」
そう言ってサンジの胸ぐらをつかむ。
サ「あ?!どういう意味だそりゃ。」
ゾ「・・・っち!」
ゾロはサンジから手を離し横になる。
サ「なんだってんだ。つぐみちゃん!気にすることはないよ!」
つ「・・・。」
サンジはそう言ってつぐみの手を取り甲板へ連れて行く。
ナ「サンジくん。ちょっとつぐみ借りるわよ。」
サ「はーーーい!」
ナミはつぐみの横に座る。
ナ「あんた、本当におぼえてないの?」
その言葉にその場に座るつぐみ。
つ「覚えてない。」
ナ「まぁ、あの時結構お酒のんでたしね。仕方ないわ。ゾロも内心わかってたと思うけど。」
つ「な、何か悪いこと言ってた!?」
ナ「その逆よ。」
つ「え?」
ナ「はっきりは聞いてないけど、多分その逆。あんたゾロに抱きついてたのよ?」
つ「え・・・。」
ナ「その後、ゾロがつぐみを見る顔がとっても優しかった。私たちには見せた事ない顔ね。」
つ「・・・。」
ナ「まぁ、今回の事はあいつも子供なのよ。あきらか酔っ払ってた相手に怒ったって、覚えてないものは仕方ないもの。」
つ「・・・。」
ナ「けど、ゾロは嬉しかったんだと思うな。あんたの言葉。」
つ「ゾロ・・・。」
ナミは立ち上がる。
ナ「まぁ、大丈夫よ!今回の事は全部あんたが悪いわけじゃないし。とりあえず今は普通に過ごしてあげる事ね。」
つ「・・・うん。」
ナミはつぐみの頭を撫でる。
ナ「これに懲りたら、お酒はほどほどにね!」
ニコッと笑うナミに少し救われる。