ゾロ夢小説

□魚人と過去
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ルフィとヨサクと離れたつぐみ達。

つ「ゾロ・・・」

治療は出来ることを全てした。

あとはゾロが目をさますのを待つだけだ。

ジョ「次の島に着いたら医者に見てもらわねぇと。」

ウ「そうだな。」

つ「わ、私!ゾロを近くの島まで運んでくる!!」

ウ「その手があったか!よし!じゃあゾロを乗せて・・・・え?!」

つ「ゾロ?!」

ジョ「あ、アニキ?!」

なんと、ゾロは目を覚まし起き上がっていた。

ウ「ぞ、ゾロ!大丈夫なのか!?」

ゾ「・・・ああ。」

つ「う、嘘よ!あんな大怪我したのに!!」

ゾ「・・・。」

ジョ「まだ動いたらダメっすよ!!」

ゾ「・・・大丈夫だ。」

大丈夫と言い張るゾロを壁の方へ運ぶ。

つ「どうしても起きてるって言うなら、せめて壁に寄っかかっててよね。」

ゾ「もう平気だって言」

つ「平気じゃない!!」

その声にウソップとジョニーは驚く。

ゾ「・・・。」

つ「どれだけ・・・心配したと思ってるの・・・。」

つぐみの目からは涙が流れる。

ウ「つぐみ・・・。」

つ「私が・・・みんなが・・・どれだけ・・・。」

涙を流すつぐみを見たゾロはつぐみの頭を優しく撫でる。

ゾ「わかったよ・・・。悪かった。」

つ「・・・うう。」

頭から感じるゾロの温もり。

その温もりに今度は安堵の涙を流す。

ゾ「おい、泣きやめって。」

つ「ううう。」

ジョ「アニキー!!」

ゾ「なんでお前まで泣くんだよ!!」

ウ「まぁ、とりあえず今は休んどけ。」

ゾ「・・・ああ。」

ゾロは横になり眠り始める。

つ「ひっく。」

ウ「ほら、ジュースでも飲んで落ち着けよ。」

ウソップはつぐみにジュースの瓶を渡す。

つ「ひっく・・・ありがとう・・・。」

ウ「とりあえず意識も取り戻したし、いびきかいて寝てるから今は寝かしといてやろう。」

つ「うん。」

ジョ「でも、ナミの姉貴どこに行っちまったんですかねえ。」

ウ「それだよなー。まったく、何でこう立て続けに色んなことが起きるんだよ。」

つ「・・・方向はこっちであってるんでしょ?」

ジョ「ええ。こっちの方へ行ったことは間違いないんですが・・・。あ!」

ウ「ん?どうした?」

ジョ「確か、ナミの姉貴アーロンの手配書をじっと見つめていたんです!」

つ「!!」

ウ「アーロン?」

ジョ「魚人海賊団の船長、ノコギリのアーロン。懸賞金2000万ベリー。」

ウ「に、2000万ベリー!?」

ジョ「そのアーロンがこの近くの島にいるって噂で聞いた事があります!」

ウ「な、何でそんなところに。」

ウソップは震えていた。

ジョ「確か・・・ココヤシ村だったか・・・それなら。」

ジョニーが地図を拡げてここだと指をさす。

ジョ「そう遠くないですよ!・・・あれ?つぐみの姉貴、顔色悪いですよ?」

つ「え?!」

ウ「お前こ、こ、怖いのか?!だらしねぇな!!」

そういうウソップも震えていた。

つ「・・・。」

ジョ「大丈夫ですか?」

つ「う、うん。」

すると、つぐみは優しくゾロの頭を撫で、立ち上がりカモメに変身する。

つ「私、そのココヤシ村ってところ先に見てくる。」

そう言って飛び立って行く。

ウ「お、おい!いなかったらすぐに教えてくれよ!!」

つ「わかった!!」
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