ゾロ夢小説
□嘘つき
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すると、そこにカヤがやってくる。
ル「よ!お嬢様!」
ナ「寝てなくて平気なの?」
カ「ええ、ここ1年の私の病気は両親を失った精神的な気持ちが原因だったので。」
つ「そうなんだ・・・。」
カ「でも、ウソップさんにもずいぶん励まされたし・・・甘えてばかりいられません。それよりみなさん!船、必要なんですよね?」
ル「くれるのか!?船!!」
カ「ええ!メリーが港に準備してくれています!」
ル「おおお!行こう!今すぐ行こう!!」
ゾ「忙しい船長だな。」
ナ「今に始まったことじゃないでしょ。」
つ「ふふ。」
3人はカヤに連れられ海岸へと向かう。
そこには立派な羊がデザインの船があった。
ル「うおーっ!!」
ナ「キャラヴェル!!」
ゾ「へぇ。」
つ「かわいい!」
メ「お待ちしてましたよ!少々古い型ですが、これは私がデザインした船でして。カーヴェル造りの三角帆使用の船尾中央舵方式キャラヴェル。『ゴーイング・メリー号』でございます!」
ル「これ本当にもらっていいのか?!」
カ「ええ、是非使ってください!」
するとメリーはルフィに船の説明を始める。
しかし、ルフィは全くわかっていない。
ナミが代わりに聞くことにした。
カ「航海に必要なものは全て積んでおきましたので!」
ル「ありがとう!踏んだり蹴ったりだな!!」
ゾ「至れり尽くせりだ、アホ。」
つ「ぷぷぷ!!」
すると、海岸に向かう坂道から何かが転がってくる。
ウ「うおおおおおあああ!止めてくれえええ!」
カ「ウソップさん!」
ル「何やってんだあいつ。」
つ「止めないと船に突っ込むわよ!」
すると、ルフィとゾロは片足でウソップを止める。
その足はウソップの顔面をとらえていた。
ウ「わ、わりぃな。」
ル&ゾ「おう。」
どうやらウソップも海へ出るらしい。
カ「なんか、寂しいな。」
ウ「今度この村に来る時はよ、嘘よりずっと嘘みてぇな冒険譚を聞かせてやるよ!」
カ「うん。楽しみにしてます!」
カヤへの挨拶を終えると今度はメリー号に乗るルフィ達に顔を向ける。
ウ「お前らも元気でな!また何処かで会おうぜ!」
ル「なんで?」
ウ「あ?なんでってお前、愛想のねぇ野郎だな。これから同じ海賊やるってんだからそのうち海で会ったり」
ゾ「何言ってんだよ。早く乗れよ。」
ウ「え?」
つ「そうよ。何してんの?」
ウ「お、お前ら・・・。」
ル「俺たちもう仲間だろ?」
ウ「・・・。」
ウソップはしばらく固まる。
ウ「キャ、キャプテンは俺だろうな!!」
ル「ばかいえ!!俺が船長だ!!」
つ「あはは!」
ナ「素直じゃないわね。」
ル「よし!出航だぁ!!!」
カヤ達は出航するルフィ達をいつまでも見送った。