アーロン夢小説 ★完結★
□現世
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ト「お待ちしておりました、ユウナ様。ようこそグアドサラムへ。ささ ユウナ様、こちらへ。」
ユ「えっえっあの・・・。」
手を引こうとするトワメルにワッカが立ち入る。
ワ「なんなんだ、あんた。」
ト「はっ、これは失礼。わたくしトワメル=グアドと申します。グアドの隊長、シーモア=グアドの身内の者でございます。シーモア様が、ユウナ様に大切なお話があるそうで・・・。」
ユ「わたしに、ですか?どんなお話でしょう?」
ト「ともあれ、まずは【シーモア様のお屋敷】へどうぞ。もちろん、皆様も歓迎いたしますよ。」
仕方なくついていく一同。
リ「なーんか強引だよね〜。」
マ「確かに。」
マリアはこの後何が起こるかわかっているのでイライラしていた。
リ「マリアなんか怖ーい!」
マ「怖くない!」
ル「何かあったの?」
マ「別になんにもないもん!」
屋敷へと入ると暫くエントランスで待たされた。
ア「おい、マリア。」
マ「はい?」
ア「この屋敷では、必ず俺のそばにいろ。シーモアがなんと言おうともな。」
マ「え?あ、はい。」
すると、トワメルがどうぞこちらへと中へ案内する。
アーロンの言う通りマリアは側を歩く。
各自座ったり飲んだり食べたりしている。
テ「ん?なんだマリア。そんな所にいて。」
マ「あ、えっとーそのー。」
ア「警戒をおこたるなよ。」
急にアーロンが話しかける。
テ「なんでぇ?エボンの偉い人の家だろ?」
ア「力を持つと使わずにはいられない・・・そういう輩かもしれん。」
テ「あんたさぁ・・・。エボンの教えとか信じてないのか?」
小声で聞くティーダ。
ア「俺もザナルカンド暮らしが長かったからな。」
テ「あー。」
なるほどと納得するティーダ。
なかなか姿を現さないシーモア。
ア「何をもったいぶっているのやら。」
マ「もう先行っちゃいましょうよ。」
ア「そういう訳にもいくまい。ユウナが話を聞きたがっている。」
マ「そりゃ、そうですけど。」
ユウナを見てみるとトワメルと会話していた。
シーモアは未来を照らす光だとかなんだとかうるさかった。
マ「ちぇっ、聞いてて寒気がする。」
ア「同感だ。」
するとシーモアがようやく入ってくる。
シ「それくらいにしておけ、トワメル。あまり持ち上げられると居心地が悪い。」
シーモアは皆の前に立つ。
シ「ようこそ、みなさん。マリア殿お元気そうでなにより。」
ニヤリとこちらに向ける笑みはとても不快だった。
ユ「あの・・・お話って・・・?」
シ「そう結論を急がずに、ごゆるりと。」
ちょっと、といい寄ろうとしたマリアを止めてアーロンは言う。
ア「ユウナは先を急ぐ身だ。手短に済ませてもらいたい。」
シ「失敬、久しぶりに客人を迎えたのでつい・・・ユウナ殿、こちらへ。」
ユウナはシーモアの横へと移動する。
シ「これは異界をただよう死者の念から再現した貴重なスフィア・・・。」
そこに映し出されたのは千年前のザナルカンドだった。