アーロン夢小説 ★完結★
□再出発
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『お元気そうで・・・よかった。ハーレンさん。』
ア「サリア・・・。」
するとその女性はマリアの中へと消えていった。
ユ「今のは・・・。そ、それよりマリア!!」
ユウナが気を失っているマリアに近寄ると、血はすでに止まっており、傷口も塞がっていた。
ユ「そんな・・・凄い。」
ア「とりあえず医者に見せるぞ!」
ユ「はい!」
戦場にいた医者に診てもらう。
マリアと同じ血液型の者を集めて血をもらい、輸血していく。
「これは・・・本当に怪我をされてたんですか?」
ア「お前もあの爆発を見ただろう。」
「はい・・・。ですが、彼女の傷はすでに塞がれています。血が足らない以外は特に問題はないでしょう。いや、しかし・・・こんな事があるのだろうか。」
するとその騒ぎにワッカとキマリ、そしてルールーが集まってくる。
キ「マリア!」
ワ「おい!マリアは無事か!」
ユ「うん。今みんなの血を貰って輸血をしてもらってるの。」
ル「でも、傷は?その血の量じゃ・・・。」
ルールーはマリアの洋服が真っ赤に染まっているのを見て言う。
ア「傷は・・・もう塞がった。」
ユ「マリアの体からね、女性が出てきたの。その人が『マリアは大丈夫、私が全力を尽くす』って言って・・・。そしたら、もう傷口は塞がってた。」
ル「そんなこと・・・。」
すると、シーモアが話に入ってくる。
シ「彼女は不思議な力を持っています。その中の一つに、その様な能力があっても不思議ではありません。」
ユ「シーモア老師・・・。」
シ「ユウナ殿。ジョゼ寺院の方々が、彼女のために部屋を貸してくださる様です。そこで休ませてあげたらどうでしょう。」
ユ「ジョゼ寺院が・・・ありがとうございます!」
今はまだ輸血中なので少し待つことにした。
マリアはユウナ達に任せ、アーロンは海岸で体育座りしているティーダの元へと向かった。
ア「帰れなかったな。」
テ「あ?」
ア「お前の物語は続くようだ。」
アーロンがマリアのところへ戻ると、後からティーダもついていった。
ル「また『シン』に近づいたんでしょ?毒気・・・大丈夫なの?」
テ「大丈夫っス。」
ル「そう、ならいいけど。」
ワ「あの『シン』の攻撃・・・。マリアが居なかったらと思うと・・・。」
するとルッツとガッタが話に入る。
ルッ「その子がいなかったら・・・多数の死者が出ただろうな。」
ガ「覚悟してきたはずなのに・・・『シン』のあの攻撃を見て・・・俺・・・手も足も震えたんだ。」
情けねえよなと言うガッタの肩をポンと叩くワッカ。
ワ「お前達はよくやったよ。だけどな、機械じゃ『シン』は倒せねぇ。わかっただろ?」
ルッツとガッタは黙る。
すると後ろからルチル率いるチョコボ騎兵隊がくる。
ルチ「そちらの方はご無事ですか?」
ユ「ええ、今は眠っているだけです。」
ルチ「そうですか・・・よかった。」
ルチルは少し考えて話し出す。
ルチ「私達討伐隊は・・・少し考えを変えなければならないようです。『シン』を甘く見ていたのかもしれません。何もできない私達・・・ここまで弱いとは・・・。」
その時キノックが去ろうとする。