アーロン夢小説 ★完結★
□始まり
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しばらく走ると、モニターにジェクトが映っているビルの前についた。
テ「笑ってんじゃねぇよ、くそオヤジ。」
ティーダはモニターを見ながら独り言のように言う。
テ「アーロン!逃げたほうがいいって!!!」
ア「迎えが来ている。」
テ「ハァ?」
おそらくシンの事を言っているのだろう。
アーロンは再び走り出す。
テ「つきあってらんねぇっての!」
アーロンについていくティーダ。
結局つきあうティーダに、マリアは走りながらふふっと笑う。
テ「なんすか?」
マ「いや、何でもない!」
その時さっきよりも多いコケラが空から降ってくる。
斬っても斬っても増えるコケラ。
ア「ふん。手に負えんな。」
アーロンはキョロキョロすると、隅の方に落ちかけている機械を見つめていう。
ア「おい、あいつを落とすぞ。」
テ「なんで!」
ア「面白いものを見せてやる。」
マ(ああ、ここでビル倒してシンの方に向かうんだっけ?)
マリアは邪魔はしないよう召喚獣は呼ばず魔法や武器で戦う。
しばらく機械を攻撃すると、繋がっていた光が切断され地面へと真っ逆さまに落ちていく。
落ちた衝撃で機械は爆発し、ジェクトが映っていたビルがこちら側に倒れてくる。
なんとか避ける三人。
ア「いけ!!」
アーロンはそのビルの上を走って向こう側へ行けと言っているのだろうが、あちこちから出火していたり、ガラスが割れていたりとても危険だ。
マ「そな無茶な・・・」
ティーダは覚悟を決めたのか走り出す。
アーロンもそれを見て走り出す。
マ「あーーー!まってよーー!」
マリアはなんとか二人を追いかける。
だが、なかなかデコボコしているビルは上手く走れない。
その時、フワッと体が浮いた。
これも祈り子様の力か!?と思うマリア。
マ「うわ!」
よく見るとアーロンがマリアを抱えていた。
ア「マリア。お前はこっちだ。」
すると、軽くビルの上を走りあっという間にシンの前に着いた。
マ「は、はやい。」
アーロンは地面にマリアを下ろすと、瓦礫にしがみついているティーダへと脚を向ける。
テ「アーロン!!!」
しかし、アーロンはティーダを助けようとしない。
テ「アーロン!!!!!!」
ア「いいんだな?」
アーロンは真上のシンに言う。
ア「覚悟を決めろ。」
そう言うと、ティーダの胸ぐらを掴みシンへと掲げる。
ア「ほかの誰でもない。」
あの名台詞キターーーーと思うマリア。
ア「これはお前の物語だ!」
するとアーロンの体もティーダの体もマリアの体もシンへと吸い込まれていく。