ゾロ夢小説 番外編

□ウイルス
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ヴェ「よしお前達。そろそろ誰かがここへくる頃だ。準備はできたな?」

「はい!」

ヴェンサーの前には自分と同じ顔をした男たちがずらっと並んでいた。

ヴェ「ヒヒヒヒッ!」




鐘の建物へとたどり着くルフィ達。

ト「やっぱりお前らも来たか。」

後ろからキッドとローがやってきた。

ル「俺はお前達と戦う気はねえぞ!」

キ「こっちだってねぇよ。俺の目的はヴェンサーだ。」

ト「どうやらみんな同じ考えのようだな。」

サ「・・・よし。なら全員で乗り込むぞ!」

ドアを蹴破ろうとするサンジだったが、ウィーンと扉が開いた。

ヴェ「やはり貴方達でしたか!」

ヴェ「ようこそ、我がラボへ。」

ヴェ「君たちなら大歓迎だよ!」

ト「クローンか。」

ヴェ「さぁ、入りたまえ。」

キ「クローンだかなんだか知らねえが、さっさと薬をよこせ!」

ヴェ「言ったでしょう?勝者に薬を渡すと。」

ル「それじゃ意味がねえ。全員分の薬、もらってくぞ。」

ルフィはヴェンサークローンに攻撃をする。

クローンは避けようとしない。

ルフィの拳が当たる。

ル「ん?」

ヴェ「ヒヒっ!」

不敵に笑った後、ルフィの手はカチコチに凍り始めた。

ル「うわっ!!な、なんだ?!」

ト「お前ら、悪魔の実を?」

ヴェ「悪魔の実?なにいってんだこいつら。」

ヴェ「我らが作った薬があれば、カナヅチになる事なくあらゆる能力を手に入れられる。」

ヴェ「お前ら能力者の時代は終わったのだ!」

ト「・・・シーザーのスマイルと同じ効果ということか。」

ヴェ「シーザーだと!?あんな間抜けな科学者と一緒にするな!!」

ヴェ「スマイルは不完全な悪魔の実。我らが作ったのは完璧な能力の薬だぁ!!」

ヴェンサークローンは炎で攻撃をしてくる。

ウ「あちちちー!」

サ「ルフィ!お前は先に行け!」

ル「わかった!」

ルフィは先に行こうとするがヴェンサークローンが立ち塞がる。

ヴェ「おっと。これが見えないかね?」

ヴェンサーの手には手のひらサイズの丸いカプセルのようなものがあった。

ル「知らねえよ!そこどけ!」

ヴェ「そうか。なら見せてやろう。」

それをポンと投げると、煙が出てきた。

ル「な、なんだぁ!?」

ヴェンサー達をみるとガスマスクをしていた。

ヴェ「じゃあな麦わら。」

ル「うっ!」

頭痛がしてきた。

サ「ゲホ!!なんだこれ!」

ロ「ハァ・・・苦しい。」

ブ「私息できなくて死んじゃいますー!あ!私死んでるんでした!ヨホホホホ!」

ウ「ふざけてる場合か!」







ゾ「うぁぁ・・・。」

チョ「ヴェンサーが言う残り時間が本当なら、残りは約2時間。」

ナ「・・・大丈夫よ。」

チョ「え?」

ナ「ルフィなら必ず薬を手に入れてくる。」

チョ「・・・うん!そうだな!」

するとゾロの様子がおかしくなる。

ゾ「ぐっ・・・・あぁ!」

チョ「ゾロ!?どうした!!」

ゾ「ううっ!」

ナ「ゾロ!」

ゾロは頭を抱える。






(・・・ろせ。)

ゾ(な、なんだ。)

(こ・・・せ。)

ゾ(ううっ!)

(殺せ!!)

ゾ「うああぁ!」

ゾロは頭を抱えたまま暴れ出した。

ナ「キャア!」

チョッパーは人型に変身し、ゾロを押さえつける。

チョ「ナミ!離れとけ!ゾロ!どうしたんだよ!しっかりしろ!」

ゾ「うあぁぁ!」

いくら弱ってるとはいえゾロの力は強い。

フ「どうした!?」

そこに敵を倒し終えたフランキーとジンベイが入ってきた。

チョ「悪い!ゾロを押さえててくれないか!?」

フ「わ、わかった!」

ジ「しっかりするんじゃゾロ!」

二人に抑えられたゾロは身動きが取れない。

ゾ「ううっ!」

チョ「ゾロ!!俺の声が聞こえるか!?ゾロ!!」







(殺せ!!皆殺しにするのだ!!)

ゾ(や、やめろ!!)

チョ『ゾロ!!しっかりしろ!!』

そのチョッパーの声にハッと目を覚ます。

ゾ「ハァ・・・ハァ。」

チョ「大丈夫か!?どこが痛いんだ!?」

ゾ「ハァ・・・。」

チョ「ゾロ!」

ゾ「・・・声が・・・聞こえた。」

チョ「声?」

ゾ「・・・殺せ・・・皆殺しにしろ・・・。」

ナ「え!?」

チョ「まさか・・・。」

フ「どうした。」

チョ「寄生虫の中には人間の脳を操るやつがいるんだ。もしかして、それと似た症状がヴェンサーの病気にはあるのかもしれない。」

ゾ「・・・俺を拘束しろ。」

チョ「・・・。」

ゾ「・・・2人で俺を押さえてたってことは・・・暴れたんだろ?」

チョ「それは・・・。」

ゾ「・・・ハァ・・・頼む。」

チョ「・・・わかった・・・フランキー。」

フ「・・・あいよ。」

フランキーは拘束具を持ってきた。

ベッドと拘束具はがっちりと繋がり、そこにゾロが拘束された。

チョ「ううっ・・・ごめんな、ごめんな。」

ゾ「何言ってんだよ・・・俺がそうしろって言ったんだろ・・・。」

ゾロは再び目を閉じた。
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