ゾロ夢小説 番外編

□ウイルス
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熱い。

寒い。

痛い。

苦しい。

目を開けても世界が周りどっちが上か下かわからない。

ゾ(くそ・・・情けねぇ。)

どうしてこうなった。

前の島の出来事を思い出していた。









ゾ(酒でも買って帰るか。)

ルンルンと酒屋に入るゾロ。

ゾ(あったあった!)

お目当ての酒をとり会計をしようとすると、何やら酔っぱらいの男たちが女性の腕を掴んでいた。

「へへへー!いいから来いよー!」

「やめてください!」

「ひゅー!かわいいー!」

ゾ「・・・ハァ。」

ゾロは手に持ってた酒を置きそっちに向かう。

ゾ「おい・・・お前らうるせぇぞ。」

「あ!?」

「お前には関係ねぇだろ!!」

ゾロを殴ろうとする男達だったがヒョイっと避けられてしまう。

「てめぇ!!」

ゾ「・・・店に迷惑がかかる。外に出ろ。」

「上等だ!!」

外に出ると男たちはうおおおっと攻撃してきた。

そんな男たちをスッと倒し、刀をキンッとしまう。

「い、いてぇ!!」

ゾ「峰打ちだ。しばらくしたら治る。」

「くそ!!覚えてろ!」

男達はわーっと走って逃げていった。

「あ、あの・・・ありがとうございます。」

ゾ「あ?俺はうるさかったから始末しただけだ。」

「で、でも・・・その、お礼をしないと。」

ゾ「いらねぇよ・・・それと。」

女の前に立つゾロ。

ゾ「誰の指図か知らねぇが、小芝居するならもっと勉強するんだな。」

女の手には小さな武器が隠されていた。

「こ、これは・・・その。」

ゾ「訳があるんだろうが、困ってんなら海軍にでもなんでも相談しろ。一人で悩むな。」

「・・・。」

ゾロは再び酒屋にはいった。

先ほど手にした酒を手に持ち会計へと向かった。









ゾ(何も・・・変わった事は・・・。)

しかし、その手に持った瞬間を思い出した。





ゾ「痛っ!」

その瓶を触った時チクッと手のひらが痛んだ。

「どうかしましたか!?」

店員がとんできた。

ゾ「・・・いや、なんでもねぇ。」

手のひらを見るが何も変わったところはなかった。

ゾ「・・・こいつをくれ。」

「はい!まいどあり!」







ゾ(まさか、あれが。)

手のひらをもう一度見るが傷はない。

ジ「どうした?」

ゾ「いや・・・。」

ゾロは目を閉じた。
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