真田夢小説(ハム子)★完結★
□恋
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夏休み最終日、天田から映画に行かないかと誘われた。
映画館の今日のテーマは特撮ヒーロー大集合だそうだ。
公「おおー!大集合!」
天「あのポスターの怪獣、エイトの・・・あっ。別に楽しみってわけじゃ。」
いつのまにかチケット売り場に並ぶ公子。
公「ねぇ!早くー!いい席取られちゃうよー!」
天「あ!待ってくださいー!」
2人はヒーローものの映画を観た。
公「まさかあのレッドがまたスクリーンで観れるとは・・・。」
天「凄かったですね!」
公「うん!なんか今なら変身できそうだよ!」
天「・・・ふふふ!」
天田は嬉しそうだ。
寮に帰った後も天田と映画について語っていた。
順「あ、真田さんお帰りなさい。」
真「あぁ。」
目に入ったのは楽しそうに話す天田と公子だった。
真「なんだ、ずいぶん仲良くなったんだな。」
順「なんか、戦隊ヒーローの話で意気投合したみたいで。」
真「戦隊ヒーロー?」
順「リーダーも観てるんですって。そんで今日2人で映画見に行ったから、ずっとその話で盛り上がってるみたいな。」
真「そうか。」
順「本当多趣味でいいよなー。・・・あれ、俺っちの趣味ってなんだっけ。」
順平は頭を悩ました。
真「・・・。」
真田は自分の部屋に帰っていった。
夏休みも終わり、いつもの学園生活が戻ってきた。
目の前から真田のファンがやってくるが、チラッとみるだけで特には何もされなかった。
ゆ「よかったね公子!これで思う存分真田先輩と話せるじゃん!」
公「えっ・・・う、うん。そうだね。」
ゆ「ねぇ、公子は先輩のことどう思ってるの?」
公「え!?」
風「ゆかりちゃん、直球だね。」
ゆ「こういうのは直球に聞いたほうがいいのよ。で?どう思ってるの?」
公「そ、それは・・・。」
ゆ「それは?」
みんなは公子に釘付けだ。
公「す・・・。」
順「何話してるーっすか!」
ゆ「順平!?」
公「な、なんでもないのー!!」
公子はどこかへ走っていってしまった。
風「あ!公子ちゃん!」
ゆ「馬鹿順平!!!順平馬鹿!聞きそびれちゃったじゃないの!」
順「え?な、なんかタイミング悪かった?」
ゆ「悪すぎよ!!」
風「・・・でも、聞かなくてもなんとなくわかったかも。」
ゆ「・・・まぁ、あんな真っ赤な顔して走っていっちゃうんだから、答えは出てるようなもんか。」
順「なになに?教えてくれよー!」
ゆ「お・し・え・な・い!」
順「そりゃないぜー!」
風「ふふっ!」
みんなは寮に帰っていった。