真田夢小説(ハム子)★完結★
□友情
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そんなある日、階段を降りると真田が立っていた。
周りには女の子がたくさんいるのですぐにわかった。
真「お、主人。今から帰りか?」
公「あ、はい。」
公子を睨みつける女子達。
公「・・・先輩!一緒に帰りませんか?」
真「・・・そうだな、ならちょっと付き合うか?食いたいもんがあるんだ。」
公「はい!」
「まただよあいつ。」
「・・・悔しいけど可愛いじゃない。」
「なんなのよー。」
2人で歩く後ろ姿に文句を言う女子達。
真田が連れてきてのは、はがくれというラーメン屋だ。
真「特製でいいだろ?」
公「はい!」
真「おじさん、特製の大盛り2つで。」
公「大盛り!?」
真「ん?食べられるだろ?」
公「いや・・・。」
真田の澄んだ目で見られると断れない。
公「じゃ、じゃあ大盛りで。」
待っている間、色んな話をしていた。
真「そういえば、あの時の岳羽おかしくなかったか?」
公「え?」
真「俺のせいだからとかなんとか言ってただろ?」
公「あー・・・。」
真「思い返しても心当たりがないんだ。順平に聞いても俺のせいじゃなくて、周りがどうとか。」
公「・・・先輩は気にしなくていいですよ。それに、ゆかりも悪気があって言ったんじゃないんです。あの後、先輩に八つ当たりしちゃったって落ち込んでたし。」
真「・・・八つ当たり?」
公「・・・先輩は悪くないってわかってたのについ八つ当たりしちゃったって。友達想いのいい子なんです。だから、ゆかりの事は許してあげてください。」
真「い、いや。怒ってはないんだが・・・。」
そこに特製ラーメン大盛りが2つ目の前に置かれた。
「へい、お待ち!」
公「ほら!食べましょう!」
真「・・・そうだな。」
公子はなんとかラーメンを食べ尽くした。
公「あー美味しかった。ごちそうさまー。」
真「すごいな、全部食べたじゃないか。もう一軒行くか?」
公「も、もう無理ですー。でも、甘いものは食べたいかも。」
真「ははっ、甘いものは別腹か。」
微笑む真田はとても素敵だった。
公(確かに真田先輩ってかっこいいよなー。ファンの子達の気持ちも少しはわかるかも。)
真「ん?どうした?」
公「い、いや!なんでもありません!やっぱり甘いものはやめときましょう!」
真「そうか?じゃあ、ジョギングしながら帰るか。」
公「ジョギングー!?」
真「腹ごしらえだよ。ほら、行くぞ?」
公「あー!待ってくださいー!」
公子は真田とジョギングをして帰った。