真田夢小説(ハム子)★完結★

□タルタロス
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言われた交番に入ると真田が警察官と話していた。

真「じゃあ、黒沢さん。これいただいていきます。」

公「あのー。」

真田は公子たちに気がつく。

真「あと、さっきの話こいつらの事です。この人は黒沢巡査。俺たちの活動に協力してくれてる。それと、これは幾月さんからだ。」

そう言って公子に5000円を渡す。

順「え?いいんすか?」

真「手ぶらじゃ戦えないからな。ここで準備しろ。」

どうやら黒沢巡査は仕事のコネで、装備品や武器など揃えてくれているようだ。

真「じゃあ、俺はこれで。」

真田は1人帰ってしまった。

黒「君たちのことは聞いてる。俺の仕事は街の治安を守ることだ。たとえそれがどんな事情であってもな。」

順「おぉ!」

公「でも、どうして協力してくれるんですか。」

黒「力など無くても、俺にはこの街の異変はわかる。俺は俺が正しいと信じる事をする・・・それだけだ。」

公「・・・素敵ですね!」

その言葉に頬を染める黒沢。

黒「・・・そ、それより何か買うのか?」

商品を見せてもらうが、5000円では大したものは買えなかった。

交番を出る2人。

公「高いなー。まぁ、なかなか手に入らないみたいだし、仕方ないか。」

順「でも5000円ってしけてるよなー。なんか俺テンション下がっちまったし、先帰るわ。」

公「わかった、またね!」

公子は1人歩くと真田が走っていた。

真「主人か、また会ったな。」

公「あれ、先に帰ったんじゃないんですか?」

真「ちょっとジョギングしてから帰ろうと思ってな。ちょうど帰ろうとしてたところだ。」

公「そうですか。」

2人で帰ることになった。

公「そういえば、このドリンク美味しかったです!ありがとうございました!」

真「ははっ!そうだろ?俺も昔教えてもらったんだがな。水分補給にはこれが一番いいみたいなんだ。」

公「誰に教わったんですか?もしかして彼女さんとか!?」

真「なっ!そ、そんなのは・・・いたことはない。これは、幼なじみに教わったんだ。」

公「幼なじみ?」

真「男なのに料理が得意でな。器用なやつなんだ。」

公「へぇ。きっと素敵な人なんですね。」

真「・・・あぁ。まぁ、たまには喧嘩もするがな。」

公「たまに?」

真「・・・。」

真田は黙ってしまった。

おそらくしょっちゅう喧嘩をしているのだろう。

真「そ、そんな話はいいだろう。ほら、その水筒俺が洗うから。」

公「いや!私が洗います!!ご馳走になったので!」

真「俺のも洗うんだからついでだ。早くよこせ。」

公「嫌です!ついでに私が洗うので真田先輩が持ってる水筒貸してください!」

真「・・・。」

公「ほら早く!」

真「・・・そこまでいうなら。」

真田はカバンから空っぽの水筒を渡す。

公「へへっ!ごちそうさまでした!」

真「・・・あぁ。」

2人はいろんな話をしながら寮に帰っていった。
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