桐生夢小説
□違う世界
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品田の家に入る芽依達。
拓「にーに!」
品「おっ?たかいたかーいするか?」
大「・・・。」
大吾は黙って下を向いていた。
芽「・・・とりあえず、カレーでも食べますか?たくさん持ってきたので。」
品「カレー!!」
大「・・・俺はいい。」
芽「何言ってるんですか!きっとこれから、力つけなきゃいけないんでしょ?食べるもの食べないと力出ませんよ!」
芽依は台所を借り、カレーを温める。
そんな間、拓海の面倒を見る品田と大吾。
大「ほ、ほら・・・いないないばー。」
拓「ヤー!!」
泣き始める拓海。
品「何やってんだよー!こうしたら拓海は喜ぶの!ほら!飛行機だぞー!」
拓「キャッキャ!!」
大「お、おい。その子をあまり乱暴に扱うな。」
品「乱暴じゃないもんねー。なっ?拓海ー?」
拓「もっとー!」
ブンブン振り回す品田に、それを心配する大吾。
そんなことをしているとカレーが出来上がった。
品「いただきまーす!」
大「・・・いただきます。」
芽「はいどうぞ。」
品田は美味しそうにカレーを食べる。
品「うめー!」
芽「ふふっ。たくさん持ってきてよかった!大吾さんも遠慮しないでくださいね。」
大「あ、あぁ。」
大吾ももぐもぐ食べる。
品「あ!そうだ!勝負は俺の勝ちだよな!?」
大「あぁ。」
品「それじゃあ俺も東京に!」
大「・・・好きにしろ。」
やったーと喜ぶ品田。
芽依は拓海をあやす。
大「・・・聞かないんですか。」
芽「え?」
大「俺がなんで1人でこんな所にいるか・・・なぜ品田を連れて東京に行くのか。」
芽「・・・。」
大「きっと今頃、神室町にはあの人が・・・。」
芽「いいんです。」
大「・・・。」
芽「・・・もうあの人とは関係ありませんから。」
品「・・・もしかして別れた旦那の話?」
芽「・・・。」
芽依は立ち上がり帰る準備をする。
芽「それじゃあ私はこの辺で。気をつけて行ってきてくださいね。」
拓「バイバイ!」
芽依は拓海を連れて出て行ってしまった。
品「悪い事聞いちゃったかなー。」
大「・・・これを食ったら行くぞ。」
品「お、おう!」