コナー夢小説★完結★

□変異体
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仕事を終え、いつものように家に帰る。

家に入るかと思えば、エマは道路の方へ歩き出した。

コ「どうかしましたか?」

エ「ごめん。私、ちょっと出かけてくる。」

コ「雨も強いですし・・・夜も遅いですよ?」

エ「大丈夫、すぐ帰るから。」

そう言って深くフードを被り、暗い道へ消えていった。

コ「・・・。」





エマがやってきたのはBARだ。

エ「マスター、強いの頂戴。」

マ「なんだエマちゃん。嫌な事でもあったのか?」

エ「別に・・・ただ飲みたい気分なだけ。」

マ「そうかい。」

エマは何杯も何杯もお酒を飲んだ。

マ「おいおい、飲み過ぎだよ。」

エ「えへへ〜・・・まだまだ飲めるって!!もう一杯だけ!」

マ「女の子がこんな時間にベロンベロンになるもんじゃないぞ。」

エ「えー!いいじゃーん。」

するとエマの左右に男たちが座ってきた。

「ねーちゃんイケてんじゃん!俺たちと飲まない?」

「美味しい酒ご馳走しちゃうよー!」

エ「え!本当にー!」

「本当本当!マスター強くてうまい酒くれよ!」

マ「はぁ・・・まったく。それ奢ってもらったら帰れよ。」

エ「わかったわかった!」

すると男たちは、マスターとエマが見ていない隙に薬のようなものを入れた。

「ほら、美味そうな酒だぞ!」

エ「おお!ほんとにいーの?」

「おう!飲んで飲んで!」

エ「いただきまーす!」

飲もうとすると誰かが酒を取り上げる。

コ「飲んではいけません。エマさん。」

「あぁ?!」

エ「あ。」

コナーは雨に濡れ、髪の毛から水が滴っていた。

「何だよてめぇ。この子は俺たちと飲んでんの!」

コ「このお酒には睡眠薬が混入しています。これを飲めば意識は朦朧し、自分の力では動けなくなるでしょう。」

マ「なんだって!?お前ら、俺の作った酒に睡眠薬なんか入れやがったのか!?」

「え!?い、いや!」

「適当なこと言ってんじゃねえぞ!」

コ「それなら、ご自分でお飲みになってはいかがですか?」

グラスを男たちに向ける。

「うっ。」

マ「どうなんだ!?」

「・・・っち!!邪魔しやがって!!」

逃げようとする男2人。

マ「あ!待て!!くそ!」

コ「焦る必要はありません。もう通報しておきました。」

男たちがドアを開けるとパトカーが数台止まっていた。

男たちは警察に連行されていった。

マ「いやぁ、助かったよ。ありがとな。」

コ「いえ。」

コナーはエマの前に立つ。

エ「コナー・・・。」

コ「さぁ、帰りましょう・・・僕たちの家に。」

するとエマは泣き出してしまった。

コ「どうしたのですか。」

エ「だって・・・コナー。私のために・・・そんなに濡れてまで探しにきてくれたの?」

コ「・・・エマさんの様子がおかしかったので。」

エ「うう。」

エマはコナーに抱きつく。

エ「ありがとう・・・コナー。」

コ「・・・。」

コナーもゆっくり抱きしめ返した。

外を見るともう雨は止んでいた。
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