コナー夢小説★完結★

□任務
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コナーは凶器を眺めていた。

エ「何か気になる事でも?」

ハ「・・・。」

すると、刃物についた血を手に取りペロリと舐めた。

ハ「いっ!」

エ「なっ、何してんの!?」

コ「血を分析するんです。その場で分析出来るんですよ。」

エ「そ、そうなの。」

コ「・・・すみません。言っておくべきでした。」

ハ「・・・まぁ、とにかく。これ以上証拠を口に入れるなよ、いいな?」

コ「はい。」

ハ「たっく、気味が悪いぜ。」

色々調べると、コナーは椅子を持って何処かへ向かう。

ハ「おいおい、お前その椅子どうすんだ。」

コ「調べたいところが。」

そう言ってコナーは椅子を持って行き、天井裏へと入っていった。

エ「天井に入って行っちゃいましたけど・・・。」

ハ「ほっとけ。」

しばらくするとガタンガタンと音が聞こえる。

ハ「たっく、何してんだあいつ。」

するとコナーの声が聞こえてくる。

コ「警部補!見つけました!」

ハ「おい、嘘だろ。クリス!ベン!今すぐこっちに来い!急げ!」

天井裏へ入り、アンドロイドを捕まえた。

警察署に戻り、アンドロイドの取り調べを始めた。

しかし、何を聞いても話そうとしない。

ハ「アンドロイドを尋問するなんてどう考えても時間の無駄だ。」

尋問の様子を見ていたギャビンが口を開く。

ギャ「痛みつけてみりゃいい。どうせ、人間じゃないんだ。」

エ「そんな!」

コ「アンドロイドは痛みを感じない。ダメージは受けますが、口を割りはしないでしょう。」

ギャ「・・・。」

コ「それに変異体はストレスの多い状況で、自己破壊する傾向がある。」

ギャ「あぁそうですか!じゃあ、どうしろって言うんだ。」

コ「私が尋問してみます。」

コナーは尋問を始めた。

尋問はうまくいき、変異体は全てを話しだした。


言いつけは守っていたのに、毎日虐待をされていた。

そんなある日、バットでアンドロイドを殴ってきたと言うのだ。

その時、初めて恐怖を感じた。

このまま壊される、死ぬんじゃないかと。

とっさにナイフを取り、被害者の腹を刺してみるといい気分になった。

だから何度も何度も刺した。

エ「虐待なんて、可哀想に・・・。」

ギャ「可哀想?ハッ!これだから女は・・・すぐ感情移入しやがる。」

エ「なっ!!いくらアンドロイドでも可哀想です!あなたには人の心がないのですか!」

ギャ「さっき言ってたろ!アンドロイドは痛みを感じないって!それの何が苦痛なんだ!」

ハ「うるさいぞお前ら!聞こえねぇだろ!」

ギャ「・・・っち!」

エ「・・・。」

尋問は終わり、クリスが留置所へ連れて行こうとする。

ク「ほらいくぞ。」

「ほっといてくれ!」

どうやらストレスを感じているようだ。

コ「やめてください!このままじゃ自己破壊してデータが消えてしまう!」

ギャ「引っ込んでろ!ほら、さっさと連れて行け!」

しかし、暴れてなかなか連れて行けない。

ギャ「さっさと立て!!」

「触るな!!」

コ「や」

コナーが何かを言おうとすると、エマがアンドロイドに駆け寄る。

エ「もうやめてください!!」

クリスを無理やり剥がすエマ。

ギャ「てめえ!!なにすんだ!」

エ「コナーが言っているのが聞こえないんですか!?無理やり連れて行ったら、自己破壊してデータがなくなるって!」

ギャ「それがどうした!!」

エ「変異体の貴重なデータなんです!そのデータで、これから救える命があるかもしれない、救えるアンドロイドがいるかもしれない!それをみすみす壊してどうするんですか!」

ギャ「てめぇ、新人のくせに俺には向かうのか!?」

そう言って銃を向ける。

エ「・・・撃てばいいじゃないですか。」

ギャ「何?!」

エ「私をここで殺せば、あなたの人生は終わりです。」

ギャ「てめぇ!!」

銃を握る手に力が入る。

すると、エマの前にコナーが立つ。

エ「え?」

コ「撃つなら、私を撃ってください。」

ギャ「あぁ!?」

コ「先程も言いましたが、アンドロイドは痛みを感じませんので。」

ギャ「てめぇ、生意気なんだよ!!」

そう言うギャビンに銃を向けるハンク。

ハ「いい加減にしろ!俺に引き金を引かせるな。」

ギャ「・・・クソ!!」

ギャビンは銃を下ろす。

ギャ「後悔させてやるぞ!」

捨て台詞を吐いて部屋を出て行った。

エマはアンドロイドの方に振り返り、話しかける。

エ「もう大丈夫よ、落ち着いて。」

「ハァハァ!」

エ「・・・ここだけの話、あいつ上司だけど気に入らないのよね。嫌な思いさせてごめんね。」

アンドロイドはエマの言葉に落ち着きを取り戻して行った。

コ「・・・いいですか、触らないように。そうすれば必ず大人しくついていくはずですから。」

ク「わ、わかった。」

クリスは触らないように留置所へと連れて行った。
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