桐生夢小説

□覚悟
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あの刺青は歌彫のものではないということ。

そこに錦山から連絡が来たこと。

そして、明日の夜10時にセレナで会う約束したということ。

芽「錦山ってあの暗い極道の人ですよね?」

桐「暗い?」

麗「・・・。」

芽「えぇ。街で見かけても下向いて歩いてて。最近は見てないですけど。」

桐「そうか・・・。」

伊「とりあえず、遥は東城会に狙われてる。連れ出さねえとまずいぞ。」

桐「あぁ。賽の河原が安全だろう。」

すると、そこに遥がやってくる。

遥「行かないよ、私。」

麗「どうしたの遥ちゃん。」

遥「おじさん達、さっきお母さんの事調べに行ってたんでしょ?なのに、なんで連れて行ってくれないの?」

芽「・・・。」

遥「このペンダントでしょ!?みんなこれが欲しいんでしょ!」

伊「遥・・・。」

遥「私なんてどうだっていいんでしょ!?おじさんだって100億円欲しいから私と!」

そういう遥の頬をペシンと叩く桐生。

桐「・・・すまん。」

遥「・・・お母さんの事教えてよ。何か知ってるんでしょ!?」

遥は芽依のところに行き身体を揺らす。

遥「ねぇ!芽依さんも知ってるんでしょ!?」

芽「遥ちゃん・・・。」

何も教えてくれない大人たち。

カウンターにペンダントをバンッと置き、セレナを出て行ってしまった。

3人は手分けして遥を探すことになった。

芽「遥ちゃーん!」

すると、スーツの男にさらわれる遥を見かける。

芽「あ!」

芽依が追いかけると、スターダストに入っていった。

芽「遥ちゃん!!」

遥「芽依さん!」

「ずいぶん早いな。高柳 芽依。」

どうやら芽依の事はもう知っているらしい。

芽「遥ちゃんを離しなさい!」

襲いかかってくる極道を次々倒す芽依。

「ふっ。さすが空手世界一だな。」

そう言って拳銃を取り出す。

避けようとする芽依だったが、真島との戦いの傷が痛む。

芽「くっ。」

バンッ!!

遥「えっ。」

避け切ることができず、芽依の左腕からは血が流れていた。

遥「芽依さん!」

「桐生一馬には死なれたら困るが、お前は死んでも何も困らねぇからな。」

芽「銃なんて卑怯ね・・・私に負けるのが怖いんだ。」

足を撃たれその場に倒れてしまう。

「おい。」

「へい。」

芽依を担ぎあげ奥に連れて行かれた。

遥「いや!!芽依さん!!」

芽「遥・・・ちゃん。」
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