楠雄夢小説 ★完結★

□新学年
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蛍(・・・もぅ、とりあえず落ち着くためにあったかいお茶でも買ってこようかな。)

食堂を目指し歩く蛍。

蛍(斉木くんの分も買っていってあげようっと。)

自販機であったかいお茶を買い、食堂の扉を開けるとそこは楠雄の家の玄関だった。

蛍「は?」

空「あれ?蛍ちゃん・・・なんでここにいるの?学校は?」

蛍「え!いや!食堂の扉を開けたら・・・え?!」

空「あー。また超能力が発動しちゃったんだね。」

とりあえず上がりなよとリビングに案内する。

空「もしかしたら元に戻っちゃったのかもね。よかったらこれつけるかい?」

空助が渡そうとしてきたのは今までと同じ制御装置だった。

空「もう一度作り直した方がいいと思うけど、ないよりはマシだと思うんだ。」

蛍「うーん。」

黙って受け取るがつける気配はない。

空「あ!そうだ!今ちょっと大変な事が起きててね。よかったら助けて欲しいんだけど。」

蛍「え?なんですか?」

空「実は今隕石が地球に落ちてくるって連絡があったんだ。それも2時間後に。」

蛍「えええー!」

空「それを蛍ちゃんに。」

その時ソファに楠雄が現れた。

蛍「さ、斉木くん?」

斉(佐能さん、こいつ黙らせた方がいいか)

そういうセリフの途中でここが家だと気がついたのか驚く楠雄。

楠「佐能さん!こんなところで何をしてるんだ!」

空「それは楠雄にも言えると思うんだけど・・・。」

ちょうどいいやと先ほどの頼みを楠雄にも話した。

楠「なんだと!」

空「平穏に過ごした結果はどうだった?楽しかったかい?」

楠雄は助けてくれた燃堂を思い出す。

空「まぁ、無理にとは言わないよ。一応対策をとってるから。」

すると、機械を身にまとう國春が入ってくる。

國「着てみたけどなにするんだい?」

蛍「いやいやいやいや!」

楠「よ、よせ!無茶だ!」

しかし、空助はどこかへ國春を連れて行こうとする。

蛍「さ、斉木くん・・・。」

斉(ぼ、僕には超能力はもう。)

その時、楠雄にもみんなの声が聞こえてくる。

鳥(やべーっすよ!!斉木さーーーん!!彼女もいねぇのに死にたくねーすっよ!!)

相(マ!?こんなん占いになかったんだけどー!楠雄ー!蛍っちー!なんとかしてー!)

夢(わー!死ぬんだわ!ど、どうせなら最後に海藤くんに告白を!)

照(なんとかしなさいよ神ー!)

蛍「斉木くん。」

その声に振り返る楠雄。

蛍「私、隕石止めてくる。うまく超能力が使えるかわからないけど、やってみる!」

楠「・・・僕も同じことを思っていた。」

蛍「え?」

楠「2人でやればきっと大丈夫さ。」

そう言ってポケットから、蛍から誕生日にもらったメガネを取り出し装着する。

2人は決心をし外へ出る。




僕は、斉木 楠雄。

私は、佐能 蛍。

僕らは超能力だ!!


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