楠雄夢小説 ★完結★

□新学年
5ページ/7ページ

楠雄は蛍を連れて家に帰ってくる。

空「あっ!凡人の楠雄と蛍ちゃんおかえりー!」

久「あら、蛍ちゃんいらっしゃい!」

國「なんだい?楠雄とデートかな?やるなぁ楠雄も!」

そんな2人をシカトする楠雄。

楠「話があるちょっと来い。」

外に空助を呼び出す。

空「え?超能力が戻りかけてるかもしれない・・・だって?」

楠(なんで嬉しそうなんだよ。)

空「蛍ちゃんは?何か変わった事あった?」

蛍「・・・その。斉木くんの心の声が聞こえた気がするんです。」

楠「何!?初耳だぞ!」

蛍「だ、だって・・・その。」

空「い、言ってみなよ!どんな声だったの?」

楠(だから何で嬉しそうなんだよ。)

蛍「そ、その。」

顔を赤らめる蛍。

蛍「佐能さん・・・本当に可愛いなって・・・授業中に・・・。」

その言葉に顔を真っ赤にする楠雄。

楠「そ、そんな事は言わなくて良い!!!」

蛍「だ、だって。き、聞こえたんだもん!」

空「なるほど。けどそれは空耳かもしれないね。楠雄が認めない限り。」

じっと楠雄を見る空助。

楠「・・・思ったよ。悪いか!!」

空「あはは!ツンデレの楠雄がまさか認めるとはねぇ。」

笑う空助の横の壁に思いっきり手をつく楠雄。

その壁は楠雄の手形がついた。

楠「笑ってる場合じゃないんだよ。超能力は二度と使えないと言ったよな?」

空「た、確かに言ったよ。ただし、普通の人間ならね。」

蛍「え?」

空「もちろん超能力を抜きにしてだよ。2人は超能力を差し引いても普通じゃなかったって事さ!」

楠「は?」

空「2人は生まれつきの超能力を制御するため普通の人間とは違う体に進化してしまったのかもしれない。」

蛍「それってどういう。」

空「超能力に耐えうる為、筋肉や脳の構造が普通と変化していたとすれば、超能力が再び目覚める可能性もゼロではない、未知の領域だ。」

楠「・・・。」

空「とりあえず様子を見よう。気のせいかもしれないしね。でも、安静にしてないとダメだよ?感情を高ぶらせたり、超能力を使ったりしちゃダメだからね!」

楠「・・・わかった。」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ