楠雄夢小説 ★完結★

□新学年
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燃「なんだ相棒元気ねぇな。」

楠「別に。」

蛍「ねぇ、さっきの人たち本当に友達なの?」

楠「・・・。」

すると楠雄が立っている後ろの本棚が大きく揺れる。

燃「相棒あぶねぇ!!」

しかし、時すでに遅し。

楠雄は本棚の下敷きになってしまった。

蛍「斉木くん!!」

「そっち待て!」

「急いで上げろ!」

「2人いるぞ!!」

蛍「え、2人?」

周りを見ると燃堂がいなかった。

燃「でぇじょぶか、相棒・・・。」

楠「・・・燃堂。」

「燃堂だ!下に燃堂と斉木がいるぞ!!」

蛍「燃堂くん!」



その倒れた本棚の奥の方では、先程楠雄をいじめていた2人が話していた。

「上手くいったか!?」

「いや、燃堂の馬鹿が庇いやがったってよ!」

「ちっ!まじかよ。」

窪「何が上手くいったって?」

鳥「念仏なら任せてくださいっす!」

「ひっ!く、窪谷須!!」

逃げようとするが窪谷須にボコボコにされてしまう。

蛍「ね、燃堂くん頭から血が!」

燃「お?こんなの唾つけときゃ治るだろ。」

蛍「斉木くんも怪我はない?」

楠「・・・あぁ。この僕が誰かに守られるとはな・・・。」

どこか元気がない。

燃「トーゼンだべ。誰にも守られた事ねー奴なんていねーだろ。そーやって助け合っていくのが人間っつー奴だぜ。」

蛍「燃堂くん・・・。」

楠「・・・ありがとう燃堂。」

燃「おう!」

2人は念のため保健室へと連れていかれた。

「しかしビックリしたなー!」

「燃堂もこんな倒れてきてよく無事だったよな。」

「あれ?」

「どうした?」

「いや、本の数が全然合わないから。」

「本当だ!少ねぇじゃんか!」

「もともと少なかったんじゃね?」

不思議に思いながらも本を戻していった。
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