楠雄夢小説 ★完結★

□新学年
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新しい学年、新しいクラス。

そのはずなのにメンバーはあまり変わっていない。

違うクラスだった鳥束も同じクラスになり、2年の時となんら変わりない生活を送っていた。

蛍「いて!!」

蛍は教室でずっこけてしまう。

楠「何してるんだまったく。」

蛍「うう。」

落ちている蛍のメガネを拾う楠雄。

「おい!あれだよ!照橋さんといい勝負の佐能!」

「まじだ!超かわいいー!」

「でも、照橋さんの方が遥かに可愛いだろ。」

「友達になれないかなぁ。」

楠雄は急いで蛍にメガネをかけ男たちを睨む。

「な、なんだあいつ。」

窪「あいつには手ぇ出さない方がいいぜ。斉木の女だからな。」

「え!?マジかよ!」

海「あぁ。その通りさ!ちょっとでも手を出してみろ、ダーク派で即死だぞ!」

楠(だからダーク派ってだっせぇのなんなの?)

窪「追っぱらいといたぜ斉木!」

楠「あのな。あんまりそういう事は言いふらすもんじゃないだろ。」

窪「なんでだよ!こいつは俺のもんだってオーラ出さねぇと変な虫がよってくるだろ!」

海「しかし、まさか斉木がな・・・。『僕は佐能さんの事が好きだ。』なんて言うとはなっ!!」

楠「・・・最後の言葉はそれで良いか。」

海「ひっ!!」

蛍「や、やめなよ!」

窪「からかうなよ瞬。まぁ、斉木らしくていいじゃねえか。俺が告白した時は・・・あ。」

窪谷須を睨みつける楠雄。

窪「もうこの話は終わりにしよう・・か。」

楠「当たり前だ。」

蛍「そ、そんな事より地理の調べ学習何にするか決めるんでしょ!」

窪「お、おお!そうだったな!」

楠雄たちは図書室へと向かった。

蛍「カナダの本かー。」

楠「面倒だな。」

そう言ってより目をする楠雄。

蛍「あのー斉木くん・・・。」

楠「はっ!!そうか!」

千里眼は使えないのだと気がつく。

蛍「あ!あそこ!一番上の棚!」

楠「よし!」

そう言って手をかざし続ける。

蛍「・・・あの。」

楠「はっ!!そうか!!」

何度も超能力を使おうとする楠雄にふふっと笑う蛍。

蛍「梯子持ってこようか!」

楠「あ、あぁ、そうか。あの梯子をサイコキネシスで・・・いや違う!!」

蛍「ふふふ。私が持ってくるから待ってて!」

うーんと悩む楠雄を置いて梯子を取りに行く。

窪「カナダの本あったのか?」

蛍「あ、うん!届かないから梯子持っていこうと思ってて・・・あれ?梯子は?」

海「梯子ならさっき夢原が持っていったぜ。」

蛍「そっか!ありがとう!」

蛍は夢原の元へ向かった。

「おい!おめー佐能と付き合ってるって本当か?」

楠「・・・だったらなんだ。」

「っち!!そう言う態度が腹立つんだよ!」

「佐能もきっとお前なんて遊びで付き合ってんだよ!調子に乗るなよ!」

楠「お前らには関係ないだろ。」

その殺気に一歩引く男たち。

楠雄は懲らしめてやろうと拳を握るが、超能力が復活しかけている事を思い出す。

楠(・・・もし今超能力が発動したら・・・こいつらは。)

何にもしない楠雄に胸ぐらを掴む。

「な、何なんだてめー!!」

蛍「斉木くん!梯子とってきたよー!あれ?お友達?」

「あ!佐能さん!そうそう僕たちお友達なんだー!」

蛍「・・・そうなの?」

「そ、そうだよねー!斉木っち!」

無理やり仲良くする男たちに違和感を覚える。

すると梯子を片手に持ち、蛍の手を取り引っ張っていった。

蛍「ちょ、ちょっと斉木くん!」


「っち!」
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