楠雄夢小説 ★完結★
□新学年
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蛍「私たち・・・付き合う事になったの!!」
静まり返るクラス。
「ええええええ!!!」
窪谷須と才虎、そして照橋は青ざめている。
海「つ、付き合うって!!そ、その男女のその・・・あれか!?あれなのか!?」
楠(あれってなんだよ。)
灰「まぁ、2人は仲が良かったしね!そうなるんじゃないかなって思ってたよ!」
明「私も2人はお似合いだと思います。お互い共通点も多く、良き理解者なのでしょう。こんなに嬉しい事は何日振りでしょうか。あれは、なくなったと思っていた」
喋り続ける明智をシカトするみんな。
目「おめでとう2人ともー!」
燃「お?付き合うってなんだ何すんだよ。」
相「え?そりゃ手ぇ繋いだりチューしたりすんしょ!」
鳥「蛍ちゃんとチューなんて・・・畜生羨ましい!!」
夢「ちょ、ちょっと!」
青ざめる3人を見る一同。
才「くっ!こ、このメガネ貧乏!!き、貴様!!」
グッと拳を握る。
才「・・・佐能をまた悩ませてみろ。その時は俺様がもらうからな!」
楠「あぁ。わかった。」
夢(えー!それってもう告白じゃない!!才虎くんったら大胆!!)
窪「・・・おめでとう。斉木、佐能。」
蛍「窪谷須くん・・・。」
窪「正直お似合いだぜ。あーあ。これで完璧にフラれちまったな。」
海「え!お前も佐能さんの事好きだったのか!?」
窪「あぁ、まぁな。」
照「蛍ちゃん・・・。」
まっすぐ蛍の目を見る。
照「・・・おめでとう!そっか、そうだったんだね。」
蛍「心美ちゃん。」
照「ふふ、なんだか心がスッキリしたわ!」
海「スッキリ?」
照「あっ!いや!その・・・。」
慌てる照橋に手助けをする夢原。
夢「2人が仲がいいから付き合ってるのかもーって思ってたんだよね?心美?」
照「あ、うん!そ、そうなの!2人とも仲よかったから!」
なんとか斉木が好きだったということがバレずにすんだ照橋。
夢原に感謝した。
照「言ってくれてありがとうね!蛍ちゃん!」
蛍「・・・うん!」
海「それで。ど、どっちから告白したんだよ!」
楠「そんなこと聞いてなんになる。」
海「き、聞きたいだろ!その、男女のその始まりはど、どっちから言うものなのかよ!!」
灰「それは男の方から言った方がいいんじゃないかな?」
海「え?そ、そうなのか?!」
窪「たりめーだろ!男らしいところみせんだよ!」
海「さ、斉木はどうなんだよ!」
夢「無理に聞いたらだめだよー!」
そう言いながらもニヤニヤする夢原。
楠「・・・僕から・・・言った。」
顔を赤らめる楠雄にみんなも顔が赤くなった。
照「じゃ、じゃあなんて言ったの?」
夢「あ!それ聞きたい!」
目「僕のお嫁さんになってください、とか?」
才「いい加減にしろ!そんなこと聞いてなんになる!」
窪「お前も聞いとけよ!聞いたらすっぱり佐能の事忘れられんぞ!」
才「な、なぜそうなる!」
蛍「は、恥ずかしいからやめようよ!」
わいわい盛り上がるみんな。
サイキッカーズは後ろでブツブツと話していた。
相「ていうか、話す事ってそんだけ?超能力の事は話さないのかよ。」
鳥「あ!もしかして、超能力が復活したとか!」
明「その可能性は大いにありますね。あのような大きな能力を完璧に封じるなど至難の技。いくら楠雄くんのお兄さんが優秀な方でも、科学では分からないことが沢山あります。したがって」
鳥「お口チャック!!」
明「むぐ。」
相卜はみんなの真ん中に立つ楠雄と蛍を見る。
相「まぁ、幸せそうだからいっか。」
海「で!なんて言ったんだよー!」
楠「し、しつこいぞ!!」
燃「なんだよ。照れてるのか相棒!」
しばらく盛り上がり、先生に早く帰れと言われたのは言うまでもない。