楠雄夢小説 ★完結★

□友情
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あれから才虎は周りに嫌がらせをして、嫌がる照橋の心をなんとか手に入れようとしたが、いつの間にか学校へ来なくなった。

蛍「斉木くん、何かしたの?」

楠『僕だけじゃない、ここみんズの粛清が効いたんだな。』

蛍「そうなんだ。」

そして、ある日の放課後一人で歩く才虎を見つける。

蛍「才虎くん!」

才「ん?・・・なんだ。女メガネ貧乏か。」

蛍「今日は車じゃないの?」

才「貴様には関係ないだろ!」

蛍「あうっ!ご、ごめん。」

しょんぼりとして帰ろうとする蛍に話しかける才虎。

才「おい。」

蛍「え?」

才「貴様もそうなのか・・・。」

そう言う才虎は少し落ち込んでいるように見えた。

蛍「何が?」

才「・・・金を好きなだけやるから手下になれと言っても・・・手下にはならないのか?」

蛍「え・・・それは。」

才「・・・。」

蛍「お金なんていらないから・・・友達にならない?」

才「友達・・・。」

蛍「そう!友達!」

才「・・・そうか。」

しょんぼりしたまま歩いていく才虎。

蛍「・・・どうしたんだろう。」

しかし、しばらくすると普通に学校に通うようになった。

蛍「おはよう才虎くん!」

才「お、おはよう。」

挨拶を返してくれる才虎に微笑む蛍。

海「なぁ、なんで佐能さんはあんな奴に話しかけるんだ?」

窪「優しいんだよ佐能は。」

楠(そうだな・・・ほっとけないんだろう。)

才虎に話しかける蛍を見て微笑む楠雄。
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