ぬ〜べ〜夢小説 ★完結★

□妖狐
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ぬ〜べ〜はどんどんゴールへとボールをドリブルする。

そのままゴールという時、ぬ〜べ〜が急に蹴るのを止める。

ゆ「今、微かだけど妖気が・・・。」

そして、玉藻がゴールを決める。

美「きゃーーー!玉藻先生かっこいい!!」

広「すげー!」

広は玉藻に近づきサッカーを教えてくれと言っていた。

郷「ちょっとぬ〜べ〜、なんで蹴るのやめちゃったのよ!」

ぬ「・・・。」

ぬ〜べ〜も気がついているようだ。

ぬ「郷子、後で広を俺のところに連れてきてくれ。」

郷「え?」

ゆ「鵺野先生・・・。」

ぬ「宮田先生も、後できてもらえますか?」

ゆ「はい。」

そしてその放課後。

教室に玉藻が入ってくる。

広「あ!玉藻先生!」

玉「やぁ。何をしているんだい?」

郷「ミサンガを作ってるのよ。」

広「スポーツのおまじないさ!先生にあげようと思ってさ!」

郷「両手両足につけてね!」

そう言ってちゃちゃっとつけていく。

玉「あ、ああ。ありがとう。」

広「へへ!」

玉「そうだ、広くん。ちょっと手伝って欲しいことがあるんだが。」

広「おう!いいよ!」

そう言って玉藻についていく。

連れてこられたのは体育倉庫。

広「で、こんなところで何するのさ。」

玉「いや、広くんに見せたいものがあってね。」

そう言って箱から棒を出しそれを組み立てる。

広「な、なにそれ。」

玉「これはね、首刺股。我が家に代々伝わる家宝だよ。」

広「くびさすまた?」

その言葉に首刺股を振り下ろす。

広「ひい!!」

玉「この首刺股を首に刺して持ち上げると、まるでエビの皮を剥くかのようにドクロがとりだせるんだよ。」

広「じょ、冗談だろ?先生?」

玉「冗談じゃないのだよ。広くん。」

すると、玉藻の体から尻尾が生えてくる。

広「お、お前!!!!妖怪か!」

玉「その通り、我が名は妖狐玉藻!」

広「うわーー!」

玉「おとなしくするんだ!」

すると、お経が聞こえてくる。

玉「な、なんだ。」

玉藻の体は動かなくなる。

ぬ「人間に化けるんだったら、もっと人間社会のことを勉強してくるんだったな!」

ゆ「ミサンガを両手両足にする人なんていないわ!」

広「へへ。」

ぬ「こんな事もあろうかと、妖怪封じを書いた紙でミサンガを作らせたのさ。」

玉「鵺野・・・有希・・・貴様ら!広くん!君まで!」

広「当たり前だ。ぬ〜べ〜は今まで俺たちを助けてきてくれたんだ!ちょっとかっこいい先生が来ただけで乗り換えたりするもんか!」

ゆ「広くん・・・。」

ぬ「さぁ、おとなしく・・・なっ!」

すると玉藻は、ものすごい妖力を解放しミサンガをちぎる。

ゆ「あ!!」

玉「ふざけるな!こんなちゃちな妖力封じで、この私がやられるとでも思ったのか!!」

ぬ「くっ!」

玉「妖狐の誇りにかけて、人化の術の完成は誰にも邪魔はさせん!!」

玉藻は妖力をどんどん高めていく。
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