楠雄夢小説 ★完結★

□時
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夢「えー。というわけで、春休みにみんなで行く旅行先を決めたいと思います!」

楠雄達は思い出づくりとしていつものメンバーで旅行をする事になっていた。

楠(やれやれ。どうでもいいから早く決めてくれ。どうせ僕は行かないし、行き先なんてどうでもいい。)

海「じゃあ忍舞なんてどうだ?」

蛍「えっ!」

楠(ダメだ。それは困る!)

蛍「ち、違うところにしない!?ほら京都とかさ!」

照「確かに私も京都がいいかもー!」

夢「学生らしく寺とかめぐっちゃう?」

窪「でも、寺っつたら忍舞にもあるよなぁ!」

楠(戻すな!)

2人はなんとか忍舞以外にしようとしたがみんなの心はもう決まってしまったようだ。

蛍《ど、どうする斉木くん!》

楠《うむ。大噴火を引き起こし忍舞は一番最初に死の地と化すと言っても、信じてくれるわけないしな。》

蛍《うん・・・。》

楠《まぁ、僕たちが食い止めればなんの問題もない。4月10日じゃなければ・・・。》

夢「じゃあ、日程は4月の9日と10日でいいかな?」

照「うん!大丈夫だよ!」

楠《はい!?》

蛍「ちょ、ちょっと待ってその日はちょっと予定が。」

夢「え?その日ダメなの?」

楠『僕もその日はダメだ!その前の日はどうだ?』

しかしみんなは9日と10日でなければダメなようだ。

海「2人がダメなら旅行は中止かなぁ。」

楠(うっ。そ、それは汚いぞ。)

2人は仕方なくOKした。






そして当日。

みんなは色々なところを観光し、ホテルに向かった。

窪「はぁ!?」

「申し訳ございませんが、お客様のご予約は入っておりません。」

窪「おい、どうなってんだ?ホテルの予約は夢原がやるって話だろ!」

夢「いや、私はスカイダイビングの予約手配が忙しくて海藤くんに任せちゃって。」

海「いや俺も新幹線の手配があったから灰呂に。」

灰「僕もスケジュールの調整やプランを考えてたから・・・その、燃堂くんに。」

燃「お?」

窪「何やってんだ灰呂!!」

海「灰呂貴様ー!」

灰「ご、ごめん!!」

楠『責める相手・・・間違ってないな。』

蛍「でもどうしよー。」

路頭に迷っていると見たことある車が止まる。

才「何をしている。」

窪「才虎!」

夢「ねぇ、才虎くんなら空いてるホテル知ってるんじゃ・・・。」

窪「や、止めろ!」

才「なんだ貴様らホテルがないのか?教えてやってもいいぞ。才虎様お願いしますと土下座して頼むならな!」

窪「うるせー!てめーには関係ないだろ!!」

いこーぜ!と言う窪谷須。

蛍「で、でも。」

窪「いいんだよ!あんな嫌味言われて腹立たないのか佐能。」

才「おい!」

窪「まだ何か用かよ!」

才「・・・車に乗れ。」

窪「あ?!」

才「・・・ホテルまで案内してやる。」

夢「え!本当に!?」

窪「バカ!嘘に決まってるだろ!」

すると蛍は才虎の車に近づく。

蛍「本当にいいの?」

才「・・・何度も言わすな。」

頬を染めてプイっとそっぽを向いてしまう。

夢「やったー!」

照「ありがとう才虎くん!」

海「なんだ。お前もいいところあるじゃないか!」

才「う、うるさいぞ!!さっさと乗れ!!」

才虎が案内してくれたホテルは高級ホテルのスイートルームだった。

使「女性用にもう一つ同じ部屋がある。」

灰「二部屋も!?」

照「いいのかしらこんな凄い部屋。」

窪「気をつけろ。あの野郎の事だ。何か裏があるに違いない。」

使「裏などない。私も驚いているよ。坊ちゃんも変わったんだ、君たちのおかげでな。」

それじゃあと部屋を出て行く使用人。

海「今度会ったら礼を言わねーとな。」

窪「・・・そうだな。」
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