ぬ〜べ〜夢小説 ★完結★
□嘘
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玉「それで?退職願は出せたのですか?」
ゆ「・・・はい。」
玉「これで、鵺野先生とあなたを繋ぐものはなくなったと。」
ゆ「そう・・・ですね。」
少し潤んだ有希の目を見る玉藻。
玉「自分で決めたことなのに何故なく必要があるのです。」
ゆ「な、泣いてなんか!」
玉「ふっ。そうですか。では、早く次の職場が見つかるといいですね。」
そう言って自分の部屋へと入っていく玉藻。
ゆ「泣いてなんか・・・。」
これでいいんだ。
ゆきめさんと過ごして2人が幸せになってくれるなら。
玉「何だというのだ。」
玉藻は自分の部屋の椅子に座って考えていた。
玉「なぜ、有希先生の泣き顔を見ると胸が苦しい。なぜ、鵺野先生に苛立つ。」
玉藻は自問自答してみるが、答えは出てこなかった。
雪「あの有希先生の顔・・・。」
ゆきめは
「あなたの知ってる宮田有希じゃない。」 と言った時の有希の顔を思い出していた。
雪「とても・・・辛そうだった。」
気になったゆきめはなかなか寝付けなかった。
ぬ「宮田先生・・・。」
やっと話ができたのに、まるで赤の他人のような話しかできなかった。
ぬ「もう・・・忘れた方がいいのか・・・。」
そう考えるも有希との思い出が蘇り目から涙が溢れ出す。
ぬ「うわぁぁぁぁ!!」
そしてその頃。
ぬ〜べ〜の左手の鬼を取り戻そうと、彼が近づいてきていた。