ぬ〜べ〜夢小説 ★完結★
□ゆきわらし
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ゆきべ〜を追っていくと、氷漬けになったタワーの姿があった。
ぬ「なんてことだ!このままじゃ町中を氷漬けにされるぞ!」
そして、2人はタワーに登っていく。
ぬ「イタズラはもうやめろ!」
雪「ゆきべ〜!もうやめて!」
しかし、ゆきべ〜は言うことを聞かず攻撃をしてきた。
なんとか避ける2人。
雪「鵺野先生!鬼の手を使ってください!」
ぬ「え?」
雪「このまま放っておけば町の全てが氷漬けになってしまいます!・・・・あの子達を消し去ってください。」
ぬ「ゆきめ君・・・。」
雪「先生はやく!」
ぬ〜べ〜はその言葉を聞いて、鬼の手の封印をとく。
そして、鬼の手を振り落とす。
しかし目の前で止まる手。
ぬ「できん・・・やっぱり俺にはこの子達を切り裂くことは・・・。」
「・・・先生!鵺野先生!」
どこからか声がする。
ぬ「宮田先生?」
ゆ「よかった通じた!」
ぬ「宮田先生どうして・・・。」
ゆ「石川先生から聞いたんですが、その子達は雪童子です。」
ぬ「雪童子?」
ゆ「はい!成人した雪女は毎年雪が降る頃、子どもをたくさん連れてきて里で遊ばせる。その子達は誰の子でもない、雪女がつくった冷気の塊、そうでしたよね?石川先生?」
どうやら隣に石川先生がいるようだ。
ゆ「雪童子は雪女が山へ雪を降らすために作られる冷気で、雪女は雪童子をひとしきり遊ばせて山へ放すらしいんです。すると、どの山も辺り一面雪になると。雪童子は山に冬を呼ぶ、雪女の使いのようです。」
ぬ「な、なにぃ!」
雪「先生?どうしたんです?」
雪べ「遊ぼ!」
ぬ「・・・話は後だ。よし!思いっきり遊ぼう!!」
雪「え?」
ぬ「よーし!鬼ごっこをしよう!俺が鬼だから俺に捕まらないよう逃げるんだぞ?わかったか?」
雪べ「わーーーい!」
ゆきべ〜達はあちこちに逃げ、楽しそうに遊びだす。
すると、口から大量の雪を吹いて辺り一面雪となった。
ぬ「満足したか。」
雪「先生?どういう事なんです?」
ぬ「あのね、ゆきめくん!!」
その時再び声がする。
ゆ「鵺野先生ー?大丈夫ですか?」
ぬ「あ!はい!今降ります!!!」
すたこらさっさとぬ〜べ〜は下に降りていく。
雪「あ〜先生!」
ゆきめも後を追う。
下に降りて、ゆきめに説明するぬ〜べ〜。
ぬ「まったく!なんで雪女の君がそんなことも知らないんだ!」
郷「まぁまぁ、疑いが晴れたんだからよかったじゃない!」
広「有希先生もよかったね!」
ゆ「え、ええ。」
美「でも、面白い修羅場を見せてもらったわ!」
ぬ「美樹!お前ってやつは・・・。」
ゆ「うう。あ!でも、これで私も成人したって事ですよね?今度は本当の子供が欲しいな〜!」
ぬ〜べ〜をチラッと見てもじもじするゆきめ。
ぬ「なっ!何を言うんだ!」
顔を赤らめて後ずさりするぬ〜べ〜。
ゆ「鵺野先生。」
ぬ「は、はひ!」
ゆ「ごめんなさい!私・・・。」
ぬ「・・・いいんです。来てくれてありがとう。」
有希を抱きしめるぬ〜べ〜。
ゆ「せ、先生!」
その声にも反応せずひたすら抱きしめた。
郷「よかった。めでたしめでたしね!」
広「ヒューヒュー熱いねお二人さん!」
雪「鵺野先生!!!」
ビビーッと指から冷気を放つゆきめ。
ぬ「や、やめろ!」
ぬ〜べ〜を追い回すゆきめを見て美樹はニヤニヤしていた。
美「ぐふふ!この3人からは目が離せないわ!」