おそ松さん夢
□第二杯
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あれから1週間 十四松さんはバットをとりに来なかった
きっと忘れているのだろう
ちなみに今日は休日なので店を開店させなければならない
現在朝5時
『ふぁ・・おい一、もう5時だぞおきろ』
一「んぁ?・・・もう?僕まだ寝てたいんだけd・・・ちょ、まてまてわかった!起きる!起きるから枕かまえないで!」
『はやく着替えなよ 私先に仕込みやっとくから あんたは店の方片付けといて』
一「は〜い」
私たちの家はこの店の2階にあるので開店時間などには問題ない
が、休日というのもあってS’cafeに来る客はたくさんいるため早起きして材料や店内の掃除をしなければいけないため早起きをする必要がある
私が朝仕込みを始める前にすることがある
それは
ガチャ
『んーっと・・・お、また随分と連れてきたなぁ いちにーさん・・・7匹か』
店の裏口に集まってくる野良猫たちに餌をやることだ
餌をやるようになったのはこの店ができて2週間ぐらいしたときだった
朝の仕込みをするために厨房へ向かうと裏口のほうから「にゃーにゃー」と声がしていて
見に行くと案の定1匹の黒猫がきていた
そのときは餌付けしようとは思っていなかったのだが、その猫が毎日違う猫を引き連れてやってくるので日課となってしまった
まぁそれはそれで癒しなのでうっとおしいとは思っていない
今日もいつも通り餌をあげ、少々戯れていると
?「・・あの」
誰かに声をかけられ 振り返ると
?「・・・」
金網の向こう側でじっとこちらをみている(睨んでいる?)見覚えのある顔
えっと・・
『あれ、十四松さん?』
一瞬別人かと思った
前に来た時は黄色い、松マークがついたパーカーに短パンだったのに
今目の前にいるのは紫のパーカーを着て青い長ジャージにマスクを付け、ものすごいジト目だから
こんな早くにどうしたんですか
と問うと目つきの悪い十四松さんは
十四?「・・十四松は弟なんだけど」
とイラっとしたような表情で言ってきた
そういえば六つ子とかっていっていたのを思い出し
『あ・・・すいません。ご兄弟の方でしたか』
と言えば無言で頷いた
本当にそっくりだった
雰囲気も全然違うし、十四松さんの兄弟ならばとても変な人たち(失礼)なのかと思っていた
一「・・今「うわーこの人兄弟なのに全然違うし変な人だろうなー」とか思ったでしょ 別にいいけどさ、俺ゴミだから」
と急にネガティブになってしまった
『いやあの・・・まじすいません』
実際思っていたのでただ謝ることしかできなかった