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□食林寺に守護神現る!?
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……トリコはいよいよ珍師範からの最後の修業として、食林寺の宝であるシャボンフルーツの捕獲を目指す。
一方、食林寺には危機が迫っていた。珍師範から食林寺を任された瑞貴は師範代のシュウと共に、その危機に立ち向かう！
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不気味な怪鳥から飛び降りて私たちの前に現れたのは、かつて雲隠れ割烹の料理長であり食林寺の師範代であり、さらに珍師範のコンビという千代さん……。
「ヒッヒッヒッヒッ……」
〈ヴァアァァアアア!!〉
「…………」
千代さんに続いて怪鳥から降りて来たのは、全身緑色のどこかゾンビみたいな巨人が五人、さらに白い服を着た青年……あっちは私も見覚えのある人だ。相手も私を見て目を鋭くさせている……。
「ヒッヒッ。おやおや、コッポウやワゴンはどうしたんじゃ？ シュウはわかるがお嬢ちゃんは見慣れん顔じゃのう」
「コッポウさんとワゴンさんを始め、シュウさん以外の師範代は安全な場所へ避難してもらいました。私は数ヶ月前に修業のため入門した者です。今は一時的ですがこの寺を任されています」
「ヒッヒッヒッヒッ。こんな可愛らしいお嬢ちゃんに任せるとはのう。あいつらも腕が落ちたモンじゃ。して、名前は？」
「――舞獣姫。いや、瑞貴と言ったほうが正しいか」
「！」
私が答える前に名前を言い当てたのは、千代さんの隣にいる青年……。最後に雑誌で見たときよりずいぶん変わったね……――大竹さん。
「で、ロストフォレストを枯れさせてこの寺を脅して現させるなんて穏やかとは言えませんね。ご用件は？」
「ヒヒッ。まあ、ちとお別れを言いにの」
「お別れ？」
「今からあの世へ引っ越すお主らへな。ヒッヒッ！」
「！」
やっぱり千代さんは食林寺の敵としてやってきたんだね。シュウさんが構えると、千代さんは不敵な笑みを浮かべているがどこか忌々しげな感情も見える。
「またくだらぬ感謝の構えかえ！」
〈ピギャアァァアアア!!〉
〈〈〈〈〈ヴァアァァアアア!!〉〉〉〉〉
千代さんの言葉を合図にしたのか、怪鳥と巨人が私たちを飛び越えて寺に向かって襲いかかってきた。だけど――。