BOOK MHA/HQ

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年齢 4歳
生まれてたった4年しか生きていないけれど
不平等 を理解した

個性 という特異体質の人があふれる 超人社会
そこで 無個性 という個性を受けたのが
私 緑谷出流 と双子の兄 緑谷出久
出久はなおヒーローに憧れてる
馬鹿になんかしない、出久なら絶対ヒーローになれると
私は 信じてる


それはさておき、昔話を1つ
同じ幼稚園で強い個性を持つ幼馴染のかっちゃんは
喧嘩も強いし、自信もある
体の大きな男の子に 無個性 を馬鹿にされて
たくさんぶたれて、蹴られて
かっちゃんに泣きついた時


「個性使ってる訳じゃねぇのに負けたのか!それはお前が弱いからだ!悔しかったら強くなれ」

『でも、私 無個性 だし』

「個性使ってねぇなら関係ねぇだろ。相手が個性でいじめてきた時は俺がお前の代わりにケンカしてやる!」


その言葉は、当時の私には大変な衝撃的発言で
自分が 無個性 に甘えて、何も努力してない事を証明する言葉だった
そこから、毎日かっちゃんに喧嘩の仕方を教わって
柔術というものも習って
私をいじめてきた男の子に勝った


「お前!無個性のくせに!生意気なんだよ!」


負けた男の子は手のひらから、かまいたちのような個性を私にぶつけ
腕も足も、切れて血が滲む
かっちゃんは負けるのは私が弱いからだ!
そう言ったけど、これにどうやって勝てばいいのか、全然分からない
耳の下ら辺の頬も痛いし、手にはいっぱい血が付くし
怖い、怖い、怖い、怖い
私には勝てない


「てめぇ!出流に何してんだ!」


視界を横切るかっちゃん、その後すぐ起る爆発
煙がはれた真ん中、かまいたちの男の子は尻もちをつき
かっちゃんだけが、堂々と立っていた


「出流は個性使わずお前に勝った!お前の負けだ!モブ野郎!個性使うってんなら、こっから先は俺が相手になってやる!」


そう私に背中を向けて言い放ったかっちゃんは
私の最高のヒーローだった


それからかっちゃんとは普通に遊んだりしたけど
かっちゃんと出久は仲が悪くて
デク、モブ野郎、ムカつくと罵られて
距離を置くようになったんだけど
かっちゃんは出久につっかかりにいく

その事で出久と私は何回か喧嘩のような言い合いもしたけど
お互いがお互いを嫌いなわけじゃないし
その事は、お互いの思うまま噛み砕いて、飲みこんだ感じ
そんな幼少期をへて、私は高校受験の壁にぶち当たっている


『出久は雄英のヒーロー科でしょ?』

「うん。出流は雄英の普通科でしょ」

『うん。勉強と面接だけだし、問題ないって先生にも言われてる』


今でも私は体を鍛え、たまにかっちゃんとも手合わせをしてる
男子と女子の差なのか、まだかっちゃんに勝つなんて、数回しかないけど
それでも、その辺の女子よりかは、強くなった気がする

そんな中


『個性 が突然現れた!?』

「そ、そうなんだ。突然、たまにあるみたいなんだけど、、さ。そ、そそそそれで、出流…」

『おめでとう!これでヒーローになれるじゃん!良かった!ホント良かった!』

「な、何で」


受験を10ヶ月後に控えた時
出久に 個性 が発現した
しかも、肉体強化系の個性、ヒーローにはうってつけの 個性
それを喜ばない双子はいないでしょ

だけど、出久の顔は、すごく難しい顔してる


「個性、僕だけ出て。出流は悔しくないの?何で私にもって思わない?」

『私は元々ヒーローを目指してないし、たとえ 個性 があってもヒーローにはならない。この先 就職 とかする時、個性の関係で難しかったら、悔しく思うかもしれないけど、今はホントに嬉しいよ!出久の事ずっと応援してたんだもん!』


出久の両手をぶんぶんと振って、その嬉しさを体で表現すれば
痛いぐらいに出久に抱きしめられた
個性 が自分だけでて、悩んでくれた事が私には嬉しいことなのに


「僕は、オールマイトみたいなヒーローになる」

『違うよ出久。オールマイトを超えるような、最高のヒーローになるんだよ』

「うん」


10ヶ月後に控える受験に向けて
出久と二人、拳を合わせてた




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