BOOK 鹿

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薬草の調合のお願いが、木の葉の病院からきて
慌てて調合し、病院まで走った


「ナギさんですね、突然ですいません」

『いいえ、これ頼まれていたものです』


ピンクの髪の女の子が受け取りに出てきてくれたと思ったら
ガシリと手を掴まれた
ちょっと来てください
可愛い顔して、ぐいぐいと手かれる
可愛い顔して、バカ力なのね


「綱手様連れてきました」

「おー、よくやったサクラ」


名前はサクラちゃんというらしい、そして5代目火影の綱手様
あー、いやな予感がするなぁ
と思ったら、薬草の保管場所に案内され
メモを渡された


「今、調合して見せろ」


と上から目線で言われれば、一般人には はい しか言えない
必要な薬草を言えば、サクラちゃんが場所を教えてくれて
どの程度の量を作るか確認して、どんどん材料をボウルの中に入れていく


「分量図らないんですか?」

『大丈夫、大丈夫、あってるから』


と全部集めたところで、すり鉢で釣り潰す
お湯もすでに湧いているし、必要な薬剤も全部揃っていて
擦る時間かかかったけど、それほど時間をかけずに出来上がった


「サクラ、これをどう見る」

「完璧ですね。目分量の計測で、この薬を作れる人がいるなんて」


キラキラした眼差しが降り注いで、正直居心地が悪い
帰りたい、家に帰りたい


「あ、遅くなりましたけど、私サクラっていいます。シカマルとか、いのの同期」

『よろしくね』


握手をして、家に帰っていいか聞いたら
今日は帰っていいとのこと
今日は?ってなに?また私呼ばれるの?


「今シカマルが迎えに来るらしいですよ」

『え?何で?』

「ここに呼ぶこと、知らせておいたから」


そっか、シカマルお迎えに来てくれるんだ
そう思ってたら、サクラちゃんが
いーなー、私もサスケくんにお迎えとか来て欲しいー
サスケくん、確かうちはの最後の一人だったよね
サクラちゃんはサスケくんが好きなのか


「おい、ナギ」

『シカマル』

「もう終わったのか」

『うん』


なら帰るぞ
とトリップしてるサクラちゃんをそのまま放置


「大丈夫だったか?サクラも綱手様も強引だから」

『うん、大丈夫。でもまた呼び出しあるかもしれない...』

「まぁそんな凹むな。次ん時も俺が迎えにきてやるから」

『わかった。次もよろしくね』


シカマルがお迎えに来てくれるなら
たまに呼び出されるのもいいかもしれないな





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