BOOK NARUTO

□18
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『4代目様、入りますね』

「ナギちゃんかー、話は聞いてるよ。今日はよろしくね」

『はい、全力で頑張ります』


火影室、4代目様に挨拶をして
預けてある兵糧丸を少しだけ返してもらう
シカクさん、シカマルくんも同行してくれるらしく
里の真ん中ってどのへんだろうねー
と気軽に話を振れば
もう把握してる
あとは移動するだけと言われちゃった

年上の威厳?そんなのもう既にどっかいっちゃってる


「ココだ」

『はーい。では頑張ります』


チャクラはまだ満タンであるから、それをまずは使う
里の空を水で覆うようイメージをして
一気に練り上げたチャクラを空へ放つ

兵糧丸をかじり、風遁を発動するけど
流石に広いと、チャクラコントロールが難しい
平等に、均等に
多すぎず、少なすぎず
厚すぎず、薄すぎず

空は雲1つなくなれているけれど
次第に空からは水滴が落ちる
シカマルくんが、地方に散らした仲間に連絡をとっていて
多分雨がどの程度降っているのか把握してるんだろう


「ナギ、東の方もう少しできるか?」

『やってみる』


東の方へ、もう少し
再度水遁で水を出し、風遁を使う
それを繰り返し、雨が降り出して3時間ほどだろうか
私のチャクラも、兵糧丸も切れた


『はぁ……はぁ……こ、んな、もんで、どうで…しょう』

「十分だ助かった!よくやったな!!」


大きな手が濡れた髪をぐしぐし撫でた
フラフラの私を、シカマルくんが支えてくれる
ありがとう と言えば、こっちのセリフだ
と返されて、笑ってしまった


「俺は4代目に報告にいってくる。母ちゃんに言ってあるから、うちで風呂入れてやんな」

「わかった」

『すいませんねー』


昨日もお世話になった奈良家で、ゆっくりとお湯につかる
あったかいー幸せー
十分お風呂を堪能して、脱衣所に出てタオルを体に巻いたところで
ガチャリとドアが開く


「着替え持ってき……」


デジャヴだ
まぁ、きのうみたいに裸じゃないけれどね


『着替えありがとうね』


着替えてリビングに行けば、またお団子が用意されていて
ヨシノさんがお茶を持ってきてくれた


「すんません」

『今日はタオル巻いてたじゃん、気にしないよ』


大好きなみたらしのお団子をパクリと食べながら言う
まだシカクさんは家に戻ってないらしく、シカマルくんと二人でお団子を頂く


「俺の分も食べていいっすよ」

『マジで?ありがと』


やった、2本目ゲット
と嬉々として口に運ぶ
昨日はヨシノさんの若い時の着物を借りたれど
今日はTシャツにハーパン
きっとシカマルくんのかな?
油断してるとずり落ちて、肩が見えちゃいそう


「名前、なんてゆーんですか」

『あれ?言ってなかったけ?##NAME2##ナギ。よろしくね』

「っす、疲れてるなら親父帰ってくるまで寝てていいっすよ」

『え?いいの?実はさ、結構眠いんだよね』

「来たら起こします」

『じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかなー』


縁側の近くにごろんとよこになる
風が気持ちよく吹いて、気化熱で涼しい
シカマルくんが枕と、タオルケットを持ってきてくれて
あーこりゃ完璧に寝ますな
と瞳を閉じた




「おーい帰ったぞ」

「おかえり親父。あれ?カカシ先生どうしたんすか?」

「よっ!シカマル!元気か?」

「ぼちぼちっす」

「シカマルー、ナギどこだ?」

「縁側で寝てる」


そう伝えれば、カカシ先生とオヤジがナギの様子を見に行った
目線だけ追い、話に耳を傾ける


「爆睡ですね」

「術使って、風呂入って、団子食って寝ちまうなんて、ガキみてーだな」

「ま、それがナギのいいとこなんでしょーけどね」

「にしてもよ。目に毒だな」

「シカクさん、他に服なかったの?」

「母ちゃんが、着物じゃ暑いだろうから、シカマルの服貸してやれって言ってな」

「でかすぎて、胸元丸見えでしょー」

「がははっ!ま、いいじゃねーの。シカマルなんて昨日ナギの全裸とご対面っつーなんともラッキーなことしたぜ?」

「へー……」


ギラリとこっちを見るカカシ先生に
めんどくせーこと言うな、親父と
呆れた視線を投げるが、全然気にしてねーなこのクソ親父
だけど一言言っておくか


「綺麗だったすよ。ナギの裸」



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