BOOK NARUTO

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3日ほどの任務を終え、4代目に報告を入れる
ドアを開け、書類に目を通しお疲れ様と声をかける4代目
その様子がどうもおかしい


「4代目、俺がいない間、何かありましたね」

「……」


本当に忍か?と思いたくなるほど表情に出てます
何があったかと再度聞けば、あーだのうーだの唸り
困った顔でこっちを見た


「ナギちゃんを尋問にかけた」

「はぁ!?」


その言葉に、一気に自分のまとう雰囲気が変わるのがわかる
ナギを、尋問、あのサディストにさせたのか!?


「あの兵糧丸が、他の里に流れてないか、抜け忍に流してないか、そんなことが色々と上がってしまってね」

「そんな事するわけないでしょう!!」

「わかってるよ。カカシが選んだ人だ。でも上はそうは思わない」


それで、俺に数日里外の任務を任せたってのか
久々に腹が立つな


「今全部終わってさ、ちょっと強めの自白剤使ったらしく、入院させようとしたら断られちゃって」

「はぁ、それでナギはどこにいます?」

「それが、わからないんだよね。多分家に帰ってると思うけど」


ごめん
と素直に謝る4代目に怒る気にもなれない
多分自分の家にいるだろうと、火影室を出ようとして
薬を渡された
自白剤の副作用を抑える薬らしい
明日、明後日は休みでいいよ
と臨時休業をもらって、瞬身の術でナギの家に向かう

ナギの家が視界に入り
ドアが壊されているのが見えて、焦る
気配を探っても、ナギの気配とこの前の山犬の気配しかいないから
とりあえず、一安心


「ナギ、はいるぞ」


声をかけ、靴を脱ぎ
室内に入れば、ソファーにぐったりしてるナギが目に入る
呼吸は少し浅いが、命に問題はなさそうだ
横にいる冬は、俺をちらりと見ただけで、ナギのそばを離れようとはしなかった


「お前がついててくれたんだな、ありがと」


頭を撫でてやれば、自慢げに目を細めた
軽く肩を揺すってナギを起こし
もらってきた薬を渡すけど
いや…
そう弱々しく拒絶するが、飲まないと辛いのはナギだから
と強制的に飲ませた

目の下に隈、ちょっと疲れた顔のナギ
だけど家に帰されたという事は、完全に疑いが晴れたということに
肩の力を抜いた

軽い体を抱きかかえ、ベットに寝かせてやる
そばを離れようとしない冬はベットの下に横になった

このままほっとくのもなぁ
と色々考えた結果、一度家に帰り
着替えを持って戻ってくるか
瞬身の術で移動し、すぐさまナギの家に戻る
あ、ドア直さなくちゃね
と口寄せでパックンを呼び出して
大至急ヤマトに来るように と伝言を預けた


「ゆっくりおやすみ」



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