BOOK MHA/HQ

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背なかの真ん中ほどあった髪の毛が
肩を過ぎたあたりまで短くなった
横の髪は、ばっさりと切ってもらい
前から見るとショートカットに見えるし、後ろに回れば
あら、長いのね って感じ

すき子さん、ずっとショート似合う!って言ってくれてたし
切るのも上手いから、大満足


『どう出久!可愛い?』

「か、か、可愛い、よ」

『妹相手に照れるって、兄としてどうなの?』

「でも、本当に可愛い、似合ってる……何か違う人みたいで恥ずかしいな」


何だこのピュアな生き物は
出久の方が可愛い!と抱きつけば、さらにおどおどしてる
朝出久と一緒に学校に向かう途中、お茶子ちゃんと遭遇して
新しい髪型に大興奮だった


「似合う!似合うよ出流ちゃん!可愛いなぁ!!」

「本当に似合ってるわ、髪が燃えちゃったのは残念だけどね」


梅雨ちゃんとも遭遇して、4人で学校に向かう中
校門に轟くんを発見


『おはよう轟くん』

「あぁ、おはよう。昨日、俺がお前を傷つけちまった。その責任を俺に取らせてくれ」


回りにいる大勢の雄英生が、一斉に足を止める
90度に腰を折る轟くんに、私たち4人も言葉が出ない
え、なにこれ


『いや、傷つけたって、髪燃えただけで、そんな責任をとるような事じゃないと思うけど』

「そう、なのか?姉さんはそう言ったんだけどな」

『ちなみに、お姉さんになんて説明したの?』

「昨日女子をキズものにしちまった って」

『語弊があるよ!語弊しかないよ!!』


出久と二人、どうにか轟くんを説得、納得させて
何もしないのは気がすまないという轟くんに
お昼御飯を1日奢ってもらうという事で、どうにかその場を収めたけど
クラスに行けば、イケメンからの告白と騒ぎまくっていた
疲れる


「てめぇ……なんだそのブサイクはぁ!!」


今日はお弁当を持って来た日だから、明日ね!って轟くんにメッセを送り
今日も組手をするし、出久と食べようかとお弁当を持って1−Aに来てみれば
まず最初に視界に入る、かっちゃんの驚いた顔
すぐ様、その場にしゃがめば
頭上で怒る爆発
そんなぽんぽん個性使わないでよ


『気分転換!似合うでしょ』

「誰の許可得て切りやがった!」

『いや、誰の許可もいらないでしょ』


えー、こんな状態のかっちゃん宥めてたら、昼休みの時間終わっちゃうじゃん
出久とご飯食べるから、その話はまた今度ね
背なかを向けたんだけど、襟首をつかまれたました


「俺が昨日燃やしちまったんだ」

「半分野郎!てめぇ何してやがる!ぶっ殺す!」


なぜ正直に名乗り出た、轟君、あほか
火に油を注ぐんじゃない


「責任は取るつもりだ」


あー、これまた朝のパターンじゃん
出久に助けを求めても、腕で大きく×作ってるし
お茶子ちゃん、梅雨ちゃんも大きく×って
んー、どうしようか


『髪は別にすぐ伸びるよ、かっちゃんも落ち着きなって』


ね?とかっちゃんに向き直れば、頭鷲掴みにされて、ギリギリと痛い
両手で抵抗しても、かっちゃんの手全然離れないし

そのまま頭鷲掴みで、どこかに連れていかれて
手が離れた場所は、人気の少ない空き教室で
遠慮なく中に入れば、電気君と切島くんがいた


「おー爆豪、何出流ちゃん拉致ってんだ。でかした!」

「頭放してやれ、泣いてんぞ」

「うるせぇ!こんのブス!説明しやがれ!!」

『とにかく手放して!マジで痛いからぁ!!!』




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