BOOK MHA/HQ

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戦闘訓練に勝ち進んで、いざ決勝!
すっごい不思議なんだけどさ
あそこで観戦してんのって、どう見でも出久だし
お茶子ちゃん(この前連絡先交換した)も轟くんも、かちゃんも
1−Aが勢ぞろいしてるんだけど
何で?


「個性使用不可の戦闘訓練だが、勉強になる部分は多い。お前ら個性だけは一級でも、身の振りがなってねぇやつらばっかりだから、しっかり見ておけ」


あー、そういう事ね
出久、そんなわくわくしいた顔してノート広げなくていいよ
何でヒーローノートに私のページがあるのさ
かっちゃんも、めっちゃこっち睨んでるし


「レディースエンジャントルメェン!今回普通科の戦闘訓練ですげぇ活躍してる俺の推しリスナー、緑谷出流!!!VS、普通にこいつヒーロー科行けんじゃねぇ?武道 力ぁぁぁぁ!!」


私マイク先生の推しリスナーだったんだ、初耳
だから英語の時間、ほぼ毎時間当てられるのかな
それだった、マイク先生マジ絶許

そんな事を思っていれば、いつの間にか試合が始まって
体格も力も相手の方が上だし、うーんやりずらいなぁ

タイミングを見て攻撃を仕掛けるけど、決勝まで残るぐらいだから
すごく強い
うーん、腕まくりしたいけど、このジャージの袖すぐ落ちてくるんだよな
いっそ脱いじゃうか


上を脱いで、目くらまし
その隙をついたけど、場外ラインのすぐ手前で止まっちゃった
これ、女子なら絶対場外だったのに


「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!脱ぎよったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!揺らせぱいおつぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」


なにその声援、マジ最悪だよ
ちらりと視界に入れれば、女子数名からふるぼっこされてる
良し、もっとやれ


「てんめぇ!こんのブス女ぁぁ!!無個性の最底辺の分際で、相手の野郎に何遠慮してやがんだぁぁ!さっさとぶっ殺せ!!」


これは、かっちゃんの声だ
そっか、私知らないうちに遠慮してたんかな?
確かにかっちゃん相手ならもっと容赦なく、急所も隙も狙うわ
そっか、いいのか、それで
なら、遠慮はいらないか


「なぁぁんと!爆豪の罵声のような声援で、動きが変わったぁぁ!これが本当の身体能力ってやつかぁ!惚れなおしたぜ出流ちゃぁぁん!って事で
 優勝は 緑谷 出流!!!!!」


コートに仰向けに倒れるクラスメイトを起こそうと、手を差し出す
負けたよ って手を掴んでくれたけど


「おぉぉぉっっと!なんと起こそうとして力負けかぁ!引っ張られてコケてんじゃねぇかぁ!これは笑えるぜ!」


恥ずかしい、クラスメイトも笑ってるし
1−Aのみんなの出久までも笑って……ないな
なんかひたすらブツブツ言ってる

仕返しも終わって、和解したし
優勝もして、何とかクラスメイトにも 頑張る無個性 が認められた気がする

授業が終わって下駄箱に向かえば
出久とお茶子ちゃんと、カエルみたいな女の子がいて
出久ってば、両手に花だねとからかえば
後ろに轟くんもいた


「優勝おめでとう!かっこよかったよ!」

『ありがとう出久』

「それで、麗日さんと蛙吹さんが」


お茶子ちゃんの隣の子があすいさんらしい
あすい、あすい……全然感じが思い浮かばない


「蛙に吹くで あすい。蛙吹 梅雨よ。梅雨ちゃんと呼んで」

『よろしく、梅雨ちゃん』

「私、貴方とお友達になりたくて、お茶子ちゃんと緑谷ちゃんに合わせて欲しいってお願いしたの」

『なんか嬉しいなー』


なんとお友達が出来ました




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