NARUTO×鬼滅の刃

□其ノ壱
1ページ/7ページ






禁忌に近いとされていた、巻物が盗まれ、取り返したはものの、その術を使い逃走。

暗部の格好で面を被り、火影室にて、木ノ葉隠れの里の火影である綱手にその説明を受ける。

綱「逃走したのは暁に入ったばかりの新米者のようだ…だが相手は暁、そこでお前にその者の抹殺の任務を遂行してもらいたい…のだが…」

話の歯切れが悪い…何か問題があるようだ。

『綱手様…?』

面をずらし、どうしたのかと声を掛けると、重々しく話し出した。

綱「…前回の任務で怪我をしたばかりのお前に頼むのも気が引けるのだが……巻物を調べたところ、その巻物はどうやら別の次元へと繋がっているようでな……しかも、一度渡ってしまえばしばらくはこちらに戻れない事も判明したんだ…」

『!?』

相手はそこまででないにしても、逃走した先が先なのと、戻るにも簡単なようで簡単でなく、どれくらいかはわからないが時間がかかるらしい。
巻物については引き続き調べるとの事。

放置という手も考えたが、別の次元で何かされては困るという事で、自分に話が回ってきたようだ。

一度目を瞑り、再び開いた目には決意の色が現れていた。

『…私に行かせてください綱手様、その代わりと言ってはなんですが、部下やナルト達を頼みます』

決意の目をしていた。
だが、見えてはないが所々包帯を巻いていて痛々しい姿に心配なのと、申し訳ない気持ちになるが、彼女は一度決めたことは曲げない事を知っていた為、苦渋の決断で送り出す。

綱「苦労をかけて、すまない…これがその巻物だ…」

『……そんな顔しないでください。私なら大丈夫です、怪我もじきに治りますし、必ず帰ってきますから』

念の為にと持ってきていた襟が立った足首まであるロングのマントを着て巻物を受け取って3歩ほど下がり、跪き頭を下げ、巻物を広げ、その印を組めば自身の体が光り、吸い込まれるように光の粒となって消えて行った。
次へ
前の章へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ