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□第二章:戦災孤児と神子
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「何故あんな対価で兵士達を助けたのですか?」
黒龍があんなといいたくなるのも無理はない。
今回の対価は、『助ける代わりに自分の家族の為に一生を捧げよ』というものであった。
皆が驚いていたのは、これが理由であった。
『そんな物でいいんですか?!』
『そんな物とはなんだ。よいか大事な事じゃ、よく聞け。私はお主の生きたい理由に感銘してお主を助ける。そんなお主が大事にしている家族との絆と己を捧げていいと思える家族にどこまで尽くせるかを見せてもらう。それが今回の対価じゃ。家族を大切にせよ。』
通りで契約したもの達は、皆ラピスに泣きながら感謝していた訳だ。