アトランティスー幻の宝を奪えー

□prologue〜全ての始まり〜
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この世には、まだ見ぬお宝が数多く眠っている。



秘宝を求め、そして盗むことこそが天下の大泥棒の醍醐味。



次なる目的は、不二子からの持ちかけた話から始まった。



「ね〜ぇルパン?ちょっといい話があるんだけど?」



「な〜に不二子ちゅぁん♪」



不二子が持ちかける話は、大抵こちらが大損をする。
手を組む、というよりはいいように使われているだけだとルパン以外の次元、五ェ門は嫌というほど知らされていた。



「おいルパン、不二子の話なんざ聞くんじゃねぇよ!どうせまた此方に災難が降りかかるような内容だろ?」



「あらやだ、今回は真面目に手を組もうとしてるのよ?」



「テメェの場合、その真面目ってのが胡散臭いんだよ」



「まーまー、とりあえず話聞くだけでもいいんでねーの?」



ルパンは次元を諌め、不二子にニヤニヤしながら近寄る。



「ほんで?不二子ちゃんは今回何を狙ってるの〜?」



「神の秘宝よ」



「神の秘宝…?なんだそりゃ?」



聞き流そうとしていた次元が、ソファから起き上がり不二子に訊ねる。
すると、五ェ門が口を開いた。



「神の秘宝…風の便りで聞いたことがある。確か神の名を持つオーブでござったな?」



「あら、五ェ門詳しいじゃない?そう、神の名を持つオーブ!これを狙ってるのよ!」



「俺ぁ興味ねぇな。神なんざ信じちゃいねぇし」



「オーブ……俺もど〜っかで聞いたことがあんなぁ?確か三つあるんだよな?そのオーブ」



「えぇ、神の名を持つオーブは『Jupiter』『Neptune』『Pluto』と呼ばれているわ?この世にたった一つしかない宝よ?」



神の名を持つその三つのオーブは、類い稀なき美しさを誇る至高の宝石と言われている。
しかし、そのオーブはダイヤ等の宝石と違い作り出されることができない宝石。



三つの内、たった一つでも手に入ればとてつもない価値だと不二子は語る。



「だから、三つ手に入るなら内一つは山分けしてあげるわよ?充分でしょう?」



「それが、本当の話だったらな?」



「ま〜、その話は後にしても…神の秘宝、狙う価値はあるかもねぇ?」



神の名を頂く三つのオーブ。



ルパン一行の次なる得物。



―これが、物語の始まりとなる―





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