ハイキュー 黒尾

□遠い日 2年の記憶
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真夏の暑い中
いつものように体育館ではバレーの練習が行われていた







「バチーーーーーーーん」

『ウぇ〜い♪』

『 遥香ナイスブロック!!!!』



次々とボールを止める 遥香







『遥香また腕上げたわね

この調子で頑張ってよね!期待してるわ!!!』


感心する女子バレー部先輩




『ありがとうございます!!頑張ります』



喜ぶ遥香







『............ 遥香
ほんと上手くなってる』


遥香の成長に驚く佳苗




『佳苗たちも上手くなってるよ』




『遥香「うぇ〜い」って黒尾の口癖うつった?』


『え!嘘!?』


満里奈に言われ気づく 遥香



『......』



『無意識かよ!!!!本当仲良しだよね遥香と黒尾付き合っちゃえばいいのに』




『え!!なんでそうなるの!』

少し動揺する 遥香




『そんな黒尾たち男バレは遠征練習試合に行っちゃったしね』


『私達も遠征練習試合あるじゃぁん』


楽しく会話をしながらバレー練習をしていた











午後には女子バレー部の練習が終わり
バレー部室で帰りの支度をする遥香たち






「シュ〜ぅ」

『う〜気持ちい』

清涼剤を体にかける 遥香





「シューーッ!!!!!」

『わぁ!!!!!
ちょっと何すんの安加?!』


安加は面白そうに 遥香の顔に清涼剤を勢いよくかけた






『気持ちいって言ってたから〜♪』



『冷たいから!!』


『きゃははははははは〜♪』







『遥香!安加!何やってんの!
早く支度して!カラオケ行くよ〜』


バレー部室の入り口に立ち待つ満里奈




『今行く〜』


支度を終え、バレー部室を出た遥香たち
















『ねぇ〜何か食べるよね?
私、お腹好いちゃったよ!』


腹ペコを訴える遥香





『私もお腹好いた〜
食べてからカラオケ行ってもいいし、カラオケで何か食べてもいいし』


『ってか1年も誘えばよかったかな〜?
カラオケ4人でも楽しいけど〜ねぇ!
今日は誰から先に歌う?』



『今日はテストの赤点が多かった人からにする?』


『それって私に言ってるの?
もぉ!!嫌みでしょ!!』



『きゃははははははは〜』

『アハハハハハハハハ〜』

『そりゃ〜この4人の中じゃ遥香しかいないね♪』


『酷ッ!!!!!』



遥香、佳苗、満里奈、安加で楽しく校門に向けて歩いていた






すると校庭付近の道で女子たちが群がっていた
遥香たちは、そのまま素通りするつもりでいたハズだった......









女子たちの群れを横切った瞬間



「ガシッ」

『こ...駒井さん!!』



『わぁ!!!!!

な...名古屋くん?』


女子たちの群れを掻き分けて 遥香の腕を掴んできた藤四郎





『.....??』


『......』



藤四郎は困った顔をし、遥香に助けを求めてきた





!!




......ヴ...何この女子たち




藤四郎が遥香の腕を掴んだ瞬間
藤四郎ファンの女子たちから冷たい視線を感じた 遥香






『ごめんね皆....今日俺
バレー部の子たちと一緒に帰る約束してるから、もう行くね』


藤四郎が女子たちを説得する





『!?』
『!!』
『!?』
『!?』


藤四郎の発言に驚く佳苗、満里奈、安加、 遥香






『えーーー!!!せっかく応援来たのに』

『一枚でいいので写真一緒に撮ってください』

『バレー部に彼女でもいるんですか?』

『夏休みも頑張って応援来てるのに!!!!』


納得の行かない藤四郎ファンたち







『ごめんね.....また今度ね』



『えーーーーーー!!』
『そんなーどうして!!』
『寂しいですよ!』
『女子と帰るんですか!?』


『......』


更に騒ぎ始める藤四郎ファンたち
そしてますます困ってしまう藤四郎






『ねぇ.....皆
名古屋くん疲れてるって!休ませてあげて』


遥香も空気を読み藤四郎をフォローした


するとキャーキャー騒いでいる藤四郎ファンの口が止った





『......彼女?』
『誰?3年?2年?』
『何行きなり来て何?』
『っうか可愛くない』
『私の方が可愛い』


遥香に口出しされた藤四郎のファンは遥香を見てわざと聴こえるようにディスりはじめた





『見て、あの子顔に白いのついてる』





『本当だ〜ブスだわ〜』
『身だしなみも気にできない子』
『あの人が彼女な訳ないよ』











「グサ」



......可愛くない




.....ブス



.......知ってるし!!!





…でもクロが可愛いって言ってくれたからいいし!!


藤四郎ファンたちの言葉が胸に刺さる遥香






『なんで顔に白い粉ついてるの?』
『オカメにでもなりたいんじゃない』
『ウケる......クスクス』




!!


『あ"』


............安加ぁ"


顔を触り確認すると
先程、安加に清涼剤を顔にかけられた跡が残っていた 遥香



























『あのさ、さっきから『駒井さんは可愛いけど』


遥香が言い返そうとした時、藤四郎が話を割って入ってきた




!!!!


!!!
!!!


驚く周囲





『え!?』
『藤四郎くん!!』
『え!!』

驚く藤四郎ファン





『あ...ありがとう....名古屋くん

ならもう行こっか!!』



『......じゃまた』




藤四郎ファンがザワつき始めたが
めんどくさいので、その場を立ち去った遥香たち























その足で校門に向かう 遥香たち


『.....ありがとう駒井さん助けてくれて』


お礼を言う藤四郎






『え....いいえ』



......助けたって言うか巻き込んできたじゃぁん






『ごめんね......いきなり手掴んじゃって』



『いや!別にいいよ
名古屋くんっていつも女子たちに囲まれてるんだね』




藤四郎のモテぶりに驚いていた遥香








『......好きで囲まれてるわけじゃないんだけど』



『ねぇー藤四郎くん♪藤四郎くん♪
野球部準決勝どうだったの?』


先日行われた試合が気になる佳苗





『あ......負けちゃったんだよ
だから甲子園は行けないんだ』


少し寂しそうな顔をした藤四郎






『あ....そうだったんだ』




『まだ春選抜と来年の夏が残ってるじゃん!
私たちバレー部と一緒に頑張ろう』






遥香の生き生きとした姿に、思わず見とれてしまう藤四郎





『そうだな......お互い頑張ろうな』





話している内に校門の前に着く
すると野球部の皆が藤四郎の帰りを待っていた





『藤四郎遅せ〜...........佳苗ちゃん!?』



佳苗の姿に驚く野球部





『え!?何でバレー部と一緒に藤四郎が?
お前口説いてきたのか?!』



藤四郎が女子バレー部を引き連れてきたことに驚く野球部






『ちげーよ!助けてもらってたんだよ』



『佳苗ちゃん!!久しぶり♪
夏休み前以来だな』


モテる佳苗は野球部でも人気であった





『そうだね〜久しぶり♪』

とりあえず笑顔で答える佳苗





『藤四郎遅せ〜よ
早く飯食いに行くべ!』


お腹好いている野球部たち





『............よかったらなんだけど
駒井さんたちも俺らと一緒に、ご飯食べに行かない?』



『え!』


藤四郎からの思わぬ誘い





『おぉお!!!!ナイス藤四郎!!』
『さすが!!モテる男はちげー!』


喜ぶ野球部たち

遥香たちバレー部は目を見合わせる




『私たち、これからカラオケ行くんだ』



『えーーーーそうなの!』
『カラオケ?!いいな〜俺らも行きたい』





『なら一緒に行く?』


『え!いいの?』

『マジで?!』




『別にいいけど』



『マジで?!!よっしゃぁああ!!
野郎共と行くよりいい!!』

『女子とカラオケ♪ましてや佳苗ちゃんと』


盛り上がる野球部

そして食事をとったあと
野球部と女子バレー部でカラオケに行き楽しんだ
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