ハイキュー 黒尾

□成長 2年の記憶
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『 遥香ゴメン!!!
嫌な思いさせちゃったよね......?』


テスト明けの朝練
体育館にやってきた遥香



着いて早々、佳苗が遥香に謝ってきた





『......別にいいよ
坂田先輩に頼まれたんでしょ?』



『うん........................って
黒尾と付き合ってたんだね』


『いや............あれはあの場演技
ってか先輩に言わないでよ!!』


『そうだったの!?............なんだ

先輩には言わないよ!もう遥香に嫌な思いさせない』


佳苗が安心したようにも見えた



『…』



......佳苗はクロが好きだったもんね
















朝練が終わり、いつものように授業が始まった




『は〜い
じゃぁ〜期末テスト返すぞ』


先生がテストを生徒に返却を始める




『............』

真っ白になる 遥香















































『はぁ!?!!赤点が2個?!
何やってんのよ!馬鹿遥香!』


怒り出す安加





『......すいません』



『夏休みの遠征合宿行けないじゃん
今年は最初の合宿長野だし、2教科補習でしょ?
......スケジュール見る限り、合宿とドンピシャだね
馬鹿だね〜あれほど勉強しろっていったのに』


呆れる満里奈





『遥香レギュラー入りしたばっかなのに、いなくてどーすんのよ』

呆れる佳苗





『............どうしよう』


落ち込む 遥香




『諦めるしかないよ!
だって遠征合宿1週間ある内の5日間補習被ってるんだから
しかも場所は長野県......終わったね』


『なんでバレー部女子は夏休み始まってすぐに合宿やるの?!』


『そんなの先生に言ってよ
っか何で勉強しなかったの?!』


『わーーーー!!もうどうしよう!』



頭を抱えていた 遥香





......勉強してれば赤点免れただろ
......バレーと遊びばっかだから
......やれば出来るくせにやらない


哀れな目で 遥香を見る安加、佳苗、満里奈

















































『なぁ♪ 遥香〜
赤点とって女子の合宿出れないんだってな』


放課後、部活を終え部室を閉めながら黒尾は遥香に面白そうに言った






『..................…......そうなの?』

ゲームをしていた手を止める研磨






!?!


『何故それを......』

今日は黒尾、研磨、 遥香で帰る




『猫又監督が呆れてたぞ〜
遥香って本当馬鹿だよな♪
お勉強教えてあげようか?』


見下す様に 遥香を見る黒尾



『............でもクロがタダで教えてくれるわけないよね?』


確認をとる 遥香





『あたりめーだよ
1回につき、いつも行く定食屋のサンマの塩焼きセット大盛りな』



『高!!』


『高くねーだろ!?』


『女子校生にとっては毎回それだと高いの』


『じゃ〜サービスで大盛りはやめとくよ』


『大盛りとかの問題じゃないし!!』



『塾に行くより安いだろ!』



いつもの様に遥香と黒尾がギャーギャー騒ぎながらの帰宅が始まった




『..............................うるさい』


呆れる研磨































『黒尾先輩!!!!』


部室を出てすぐのところに女子生徒2人が黒尾を待ち伏せしていた





『げっ……......何んですか?』

女子生徒に話し掛けられると黒尾の顔から急に笑顔が消えた





『............先輩、彼女いないって言っていたのに彼女いるそうですね
サッカー部から聞きました』



『……そぉ』




『私、先輩に振り向いて貰えるように頑張ってたのに......酷い
どうして本当のこと言ってくれなかったんですか?
私の気持ちもて遊んで......許せない』



黒尾に怒りをぶつける女子生徒





『…』


......なにこの子
ってか、サッカー部から聞いたってことはこないだの



…もう噂になってるんだ


女子生徒を見る遥香






…この人もクロの事が好きなんだね







『お前らに聞かれた時は本当にいなかったんだよ

っうか俺がお前らをいつもて遊んだ?
勝手に勘違いされても困るんだけど』

めんどくさそうな黒尾




『酷いです......先輩に私告白してから
よく私のこと見てるじゃないですか!
クッキー貰ってくれたじゃないですか!
いつも私の声援に答えてくれるじゃないですか?』


泣きそうな目で黒尾に訴える女子生徒





『え............そうだっけ?』


…勘違い


ひきつる黒尾








『............』





......クッキー貰ったんだ




…声援に応えてたんだ




…あの子の事見てるんだ



黒尾を横目で見る遥香
凄くモヤモヤな気持ちになっていた













『……遥香勘違してんだろ』




『……何が?』

不機嫌な遥香





『……違うから勘違いすんな』







『……』


黙り込む遥香





『本当だって!』





『…何もいってないし!!』





『とにかく君達.....勘違いさせてたなら悪かったな

じゃぁ......他にいい奴見つけろよ』


そういい残し黒尾が女子生徒たちの前を去ろうとしと









『待てぇ!!!!!黒尾!!それだけか』


ぶちギレた女子生徒は黒尾を追いかけ
黒尾の頬を殴ろうと飛びかかった
















「パシッ」




!!


『何すんのよ!邪魔!!!!!』



『…』

黒尾に殴り掛かりそうな彼女の手を掴み止めた 遥香





『まず......先輩に向かってその口の聞き方、無礼でしょ1年坊』


遥香は女子生徒に凄まじいオーラを放ち睨んだ








『....遥香』


『................................................遥香さん怖い』



驚く黒尾、研磨

女子生徒たちも 遥香の勢いにビビっていた




『暴力はダメよ、私があんたをチクったら停学になるんだからね

それにしてもあんた女々しいわよ

振られた相手を恨むより、自分磨きして見返してやる方が利口なんじゃない?』




『はぁ?!』


『んあ"!?
おめー先輩に「はぁ」じゃねーだろ』

般若のような顔になり彼女たちを叱る遥香




『......……すいません

でも......先輩この話に関係なくないですか?
割り込まないでもらえます?』



『関係なくないよ

だって鉄朗は私の彼氏だもん
何か問題でもありますか』



『!!!!!』

『!!!!』

『!!!!』



遥香はようやく女子生徒の手を離した

すると彼女たちは逃げるように消えていった











『 遥香』




『こないだ坂田先輩に黒尾がしてくれたように
彼氏って言っちゃったけど』


『問題ないよ』



『..................ねぇ


なんであの子の攻撃回避しようとしなかったの?
クロなら簡単に避けれたでしょ?』




『でも遥香が守ってくれたじゃん』






『まーね』





『遥香…守ってくれてありがとうな


そんで信じてくれてありがとう』




『♪』


遥香は何も言わずニコッと笑い先に前に歩き出した
















『..............................クロいいの?』


ゲームをしながら黒尾に問う研磨




『この状態で告白出来ねーだろ
遊びだと思われたくねーし
もっと雰囲気ある時にいいたい』




『知らないよ............取られても』
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