ハイキュー 黒尾
□音駒高校 1年の記憶
1ﾍﾟｰｼﾞ/4ﾍﾟｰｼﾞ
まだ少し肌寒い春の日のこと
都立音駒高校の校庭では、新しいクラス表が掲示してある前には人だかりが出来ていた
「ふぁ〜。゜」
『眠みぃ…』
そこへ眠そうに学校へやって来た黒尾
！
『よｯ〜！夜久』
！
『お！おはよう黒尾』
『おはよう〜
クラス表見たか？』
『いやまだ』
『なら行こうぜ』
『おう』
『俺ら３年になったんだな』
『実感湧かねーなっ』
『歳をとるのもはえーよ』
『親父みたいなコト言うな』
『今年バレー部１年どれくらい入んかな』
『部員もほしいけど、マネージャーもほしいよな〜』
『いたら助かるな〜』
『ショートヘアで可愛い子がいいな』
『............だからロングの方が可愛いってんだろ』
ギロッと夜久を見る黒尾
『いや、ショートの方が可愛いって言ってんだろ』
眉間にシワを寄せ黒尾を睨む夜久
『ロングの方が色気あるし』
新学期早々から夜久と黒尾は睨み合っていた
『......……またその話題で喧嘩？
お前ら本当飽きねーな
3年になったんだから大人になれ』
黒尾と夜久の前をニコニコしながら横切る海
『............』
『............ｯﾁ』
海に言われ恥ずかしくなってきた黒尾と夜久
「タッタッタタタ」
〜゜。*＊
ふわっとシャンプーの匂いがしたなっと思った瞬間
「ｶﾞｼｯ」
『おはよう!!!鉄郎!!!!夜久!!!』
突然、黒尾と夜久の背後に
元気よく飛び付いてきた者がいた
『っ！！！』
『ばっ！！！』
黒尾と夜久は飛び付いてきた人物の顔をイラつきながら、ゆっくり後ろを見た
！？
！？
『 遥香！？』
『 遥香！？』
『久しぶり〜♪』
遥香と言われた人物は肌は白く、少し天パが入った髪は胸のあたりまで伸びており、背が高かい
『元気にしてた？？
鉄郎と夜久！私と同じクラスだよ』
『......』
『......』
遥香を見るなり固まる黒尾と夜久
『......え？どうしたの？
２人共固まっちゃって？寝ぼけてんの？』
首を傾げる遥香
『寝ぼけてないよ
いや......その 遥香見ないうちに、ずいぶん背伸びたな
遥香チビだったのに、それに痩せたよね！ビックリしたよ』
夜久が 遥香の急激な成長に驚いていた
『あ〜去年は散々、成長痛で苦しんだからね
痩せたのは春休み前のインフルエンザのお陰なのかな？』
『遥香２年の最後学校に居なかったもんな
春休みも俺ら男子は練習試合やれ、合宿やれバタバタだったし会えなかったもんな〜黒尾っ！
..................黒尾？』
夜久が黒尾に話を振るが、上の空で話を聞いていなかった黒尾
『........................！！
............っなんだ』
『何ボーッとしてんの？
寝ぼけてないで！朝だよ！新学期だよ』
遥香が黒尾のトサカヘットをつつく
『んなことた〜分かってる！
...... 遥香髪伸びたな
普段、髪まとめてるから気づかなかった』
黒尾は遥香の髪に触れた
......サラサラだ
『今日寝坊して髪まとめる時間なかった
それに髪ゴム忘れた』
『女子だろ…』
『普段遥香の髪ダンゴだから伸びてるの気づかなかった
俺ずっと 遥香はショートだと思ってた』
『夜久......ショートだったらダンゴに出来ないから！』
『え！コンくらいでも？』
夜久は自分の肩に手を当て、髪の長さを表した
『それセミロング！！ショートじゃないから』
『わかんねーよ
男はこのくらいの長さもショートなんだよ』
『そしたらショートヘアの子
幅広くなるじゃぁん！ね〜黒尾！』
『俺に振るなよ......俺もセミロングとか単語知らねーし
まぁ〜 遥香！
たまには髪結ばなくてもよくね？
その方が大人っぽいぞ』
......俺ロングヘア好きだし
『本当？！
なら〜たまには髪おろして来よう♪』
喜ぶ 遥香
『まぁ〜夜久と遥香同じクラスってことで今年はよろしく！』
『よろしくね！』
『おう！』
『今年こそ全国行くぞ』
！！
『もちろんだ』
『女バレーだって！頑張る』
気合いを入れる黒尾、夜久、遥香
遥香は３年女子バレー部主将
ミドルブローカー
身長が今年に入り急激に伸びた